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JKのアタシが異世界転移(以下略)ゲームブック版  作者: 加瀬優妃
第3章 アタシと、グッさん
422/777

3-≪ 56 ≫

≪ 56 ≫


「何か説明が長そうだから、いいや」

「お前なあ……」


 グッさんは溜息をついた。


「じゃあ、簡潔に説明してやる。大気中の魔力の濃度が上がったものが、魔瘴気。風通しの悪い森ではコレが溜まりやすい。この魔瘴気の中で育って凶暴になった生物が魔物だ」

「ふうん……」


 グッさん、思ったより説明上手だな。


「あの森一帯は、原因は不明だが高い濃度の魔瘴気が発生していたらしくてな。それで魔物がやたらと大量発生して近隣の村々を荒らし始めて、俺達が派遣されたってわけさ」


 元の世界の知識で、魔法=便利のイメージを持っていたアタシは考えを改めた。

 その溜まり過ぎた魔瘴気のせいでローナ村の人達は苦しんでいたのだ。

 グッさん曰く、次に現場に着任する第3部隊は溜まった魔瘴気を分散させるために木を伐採する重労働も課されていて「先鋒の仕事が魔物討伐だけで良かったぜ」と第3部隊を哀れみながらも笑顔でそう言った。





 このまま、≪ 19 ≫ へ進んでください。


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