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「すごいよね、フジサキ!」
「そうですね。……ですがマスター、私達はこの都市の何処で暮らす事になるのでしょうか?」
「あぁー……そうだよね。ベタに考えるなら、あの一番上にある城じゃない? 投獄はしないってフランツ副隊長は言ってたけど、まだ容疑は晴れてないわけだし」
アタシとは違う視点で城下町を観察していたフジサキが嫌でも思考を現実に引き戻す。
そうだった。
アタシ達は観光でマルトゥスに来たわけじゃないんだ。
あくまで『スパイの疑いがある人物』として監視されるために来たのだ。
感動と興奮で危うく忘れるところだった。
監視すると言っていたから、もちろん兵士達の眼の届く所になるはずだ。
人目を忍べそうな市民達の居住区や商人が絶えず行き交う商店街はもちろんの事、貴族の屋敷なんて論外だ。
そうやって候補を絞ってくと、最後に残るのはマルトゥス城の一箇所だけだ。
●○●CHOICE TIME!●○●
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