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JKのアタシが異世界転移(以下略)ゲームブック版  作者: 加瀬優妃
第3章 アタシと、グッさん
371/777

3-≪ 5 ≫

≪ 5 ≫


「いつも大事そうに抱えてるな」


 ある日の食事終わりの休憩の時。小箱をぎゅっと握りしめているアタシに、グレッグさんが不思議そうに言った。

 アタシは咄嗟にパッと隠した。

 この中にはお金も入っている。大事な旅の資金――いや、そういうことじゃない。

 ロイズさん達の温かい気持ちだ。

 抱えていると、何だか勇気が出てくるんだ。


「取りゃしねぇよ。何も命令されてないしな」


 グレッグさんがそのハゲ頭をボリボリ掻きながら言った。

 

「……あの村の村長からか?」

「うん」

「……そうか」

「……」


 何となく、この人悪い人じゃない気がした。





●○●CHOICE TIME!●○●


【 Mark 】の【 △ 】はありますか?


 ある …… ≪ 53 ≫ へ進んでください。


 ない …… ≪ 13 ≫ へ進んでください。

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