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「いつも大事そうに抱えてるな」
ある日の食事終わりの休憩の時。小箱をぎゅっと握りしめているアタシに、グレッグさんが不思議そうに言った。
アタシは咄嗟にパッと隠した。
この中にはお金も入っている。大事な旅の資金――いや、そういうことじゃない。
ロイズさん達の温かい気持ちだ。
抱えていると、何だか勇気が出てくるんだ。
「取りゃしねぇよ。何も命令されてないしな」
グレッグさんがそのハゲ頭をボリボリ掻きながら言った。
「……あの村の村長からか?」
「うん」
「……そうか」
「……」
何となく、この人悪い人じゃない気がした。
●○●CHOICE TIME!●○●
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