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≪ 240 ≫
疲労と緊張でぼんやりとし始めた思考回路。
一連の連行騒動から、かなりの時間が経過したことだけは、ぼんやりしていても何となく分かった。
辺りは薄暗くなり、外には松明。テント内にはランプの火が灯った。
テーブルの上にも置かれたランプは小さな炎を揺らめかし、アタシとフランツと名乗った若き討伐隊副隊長の顔を照らし出す。
グレッグと呼ばれていたおっさんに話した事と全く同じ事をフランツ副隊長にも話した。
アタシが話している間も終始、浮かべた薄い笑みを崩さずにフランツ副隊長は静かに耳を傾けていた。
ある意味、感情を露にしてくれたおっさんの方が気が楽だった。
フランツ副隊長は、一体その腹の底で何を考えているのか、全く読み取れない。
肯定も否定もしてこない。ただ、たまに相槌を打つように軽く頷くだけだった。
アタシは徐々に焦り出していた。
長時間に及ぶ取調べによる疲労と場の緊迫感で不安と恐怖も顔を出す。
ぶっちゃけ、フランツ副隊長との心理パワーゲームに完全に押し負けてしまっている。
ここに来る前に、レトリバー隊長の前で大口で啖呵を切ったアタシを引っぱたいてやりたい。
●○●CHOICE TIME!●○●
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