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5日目。今日もとても気持ちよく晴れた、いい天気だ。
午前10時、ローナ村に鐘の音が鳴り響く。
「私は、正午にはお迎えに上がります」
「うん。今日は、午後も勉強……?」
「いえ、それではマスターの負担が大きすぎますので、昨日と同じように私も子供達の相手を致したいと思います」
「わかった。またね」
アタシはテレサさんとフジサキに見送られ、子供達を迎えにいった。
広場では、今日もピスタさんとソールさんが商売をしている。
二人に軽く手を振ると、1軒目の家の扉をノックした。
「おはようございます、ヤードさん」
「おはようございます、巫女様。今日もよろしくお願いいたします」
そのあとしばらくヤードさんの世間話にとっ捕まったけど、アタシはちょっと上の空だった。
アタシは、この世界に来てからフジサキに頼りっぱなしだ……。
もっと、アタシ自身もちゃんとしないと駄目だよね。
このまま、≪ 72 ≫ へ進んでください。




