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取調べから3時間近くが経過し、おっさんが痺れを切らして貧乏揺すりを始めた頃、テントに誰かが入ってきた。
思わずおっさんから目を逸らしてそちらを見る。
「随分、手こずっているみたいだね? グレッグ」
「副隊長殿! わざわざ、こんな所にお越しになられるとは……。それが先ほどから『異世界から来た』の一点張りでして。怪しい事この上ありません」
副隊長と呼ばれた人物に立ち上がって一礼すると、おっさんは溜息をついた。
溜息つきたいのはこっちだっての。話が通じない脳筋のおっさんが悪い。
副隊長と呼ばれた人物は「そうか」と一言呟くと、アタシの方を見た。
随分、若い人だなと思った。
その若さで副隊長とは親御さんのコネですかい?
それは置いといて……と。
見た感じ10代後半から20代といったところか。栗色の髪に深い緑色の瞳、優しげな甘いマスクとでも比喩しておこうかな。
●○●CHOICE TIME!●○●
「少しテンションが上がっちゃうな」
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「フジサキを見慣れてるからトキメかないな」
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