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JKのアタシが異世界転移(以下略)ゲームブック版  作者: 加瀬優妃
第2章 アタシと、ローナ村
353/777

2-≪ 229 ≫

≪ 229 ≫


「マスター、お願いがございます」

「んー? 何?」


 雑炊をふーふーしながら返事をする。


「この世界の言語の習得のため、ロイズ様の本をお借りしたいのですが」

「……へ?」


 フジサキの言っている意味がわからず、アタシは間抜けな声を上げた。


「借りたら……いいんじゃないの? え? 何で、アタシに?」

「以前、本を読んで止められましたので、マスターの許可が必要かと」


 え……いつの話だ?

 二日酔いが残る頭で考えてみたけど、まったく何も出てこなかった。


「よろしいでしょうか」

「それは勿論。……そっか、言葉は日本語と同じだけど、文字が全然違うもんね」

「はい。ロイズ様の仕事の手伝いをする際にも必要かと思われます。これからの時間、マスターの傍にいない間はすべて言語習得に充てたいと考えております」

「意気込みはいいけどさ。寝ないと、倒れちゃうよ」

「私には生物に必要不可欠である『睡眠』というものを摂らずとも、生命活動には全く支障を来たしませんので、ご心配には及びません」

「……へえ……」


 眠れないんじゃなく、眠らないんだ。

 一体、どう言う構造になっているんだろう。また一つ、謎が増えた。



★チヒロは【 Key word 】の1つ、【 語 】を手に入れました。

※【 Key word 】がMAXの20個だった場合は、もっとも古い【 Key word 】を破棄し、【 語 】を入手して下さい。





 このまま、≪ 93 ≫ へ進んでください。

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