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フジサキはどれぐらいロイズさんに説明してくれたのかな。
「フジサキ、ロイズさんには……」
「マスターの許可がなければ、勝手に話すことはできません」
えーい、椅子と同じパターンかーい!
「別の世界から来たためこの世界のことは何も知らない、とだけお伝えしました」
「……わかった」
アタシはロイズさんの方に振り返った。
「すみません、ロイズさん。今から説明します」
「ええ、お願いします」
ロイズさんはアタシとフジサキを見比べると、ゆっくりと頷いた。
アタシはロイズさんに、今までの経緯を説明した。
事故に巻き込まれてマンホール……道に開いた穴から落っこちたこと。
そしたらなぜか、あの森にいたこと。
不足部分や補足はフジサキが所々、口を挟んでくれた。
空から降って来た事やフジサキの正体については伏せておいた。
フジサキについて詳しく聞かれても、アタシも説明できないからだ。
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