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JKのアタシが異世界転移(以下略)ゲームブック版  作者: 加瀬優妃
第2章 アタシと、ローナ村
339/777

2-≪ 215 ≫

≪ 215 ≫


 やっぱり、出よう。

 神殿と女神像を破壊しておいて、このままココにお世話になるなんて、できないよ。


「いえ、そういう訳にはいきません! 本当にありがとうございました!」


 アタシはお辞儀をすると、慌ててロイズさん家を飛び出した。


「マスター!」


 フジサキが少し慌てたように追ってくる。


「なぜ、そんな……。ロイズ殿にお世話になることに、何の不安が……」

「……不安、か」


 施設で一人ぼっちだった自分。そんなアタシを引き取ってくれた両親……繋いだ手のぬくもり。

 ロイズさんの笑顔に両親の顔が重なった。そんな気がして、目頭が熱くなった。

 拒絶されることは、本当に苦しい。

 ……される前に――自分が傷つく前に、出て行かなくては。



 やっぱり本質的な部分で臆病なアタシは……その先の扉を開くことができなかった。

 深い深い森の中で、アタシ達はなすすべもなく……。



                            <Bad End>




◆加瀬優妃からのコメント◆


 やっぱりココは、素直に好意に甘えましょうね。

 チヒロはこの世界で、逞しく前を向いていかなくてはいけないのですから。


★チヒロは【 Key word 】の1つ、【 了 】を手に入れました。

※【 Key word 】がMAXの15個だった場合は、もっとも古い【 Key word 】を破棄し、【 了 】を入手して下さい。


 ≪ 128 ≫ からやり直しです!

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