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JKのアタシが異世界転移(以下略)ゲームブック版  作者: 加瀬優妃
第2章 アタシと、ローナ村
325/777

2-≪ 201 ≫

≪ 201 ≫


「聴取は以上だ。ここで少し待っていてくれるかい?」


 そう言って、アタシの背後にさっと回ると拘束していた縄を解いた。

 自由の身になれたのは良いが、何故そうなったのか理解できず呆然と椅子に座っていると、フランツ副隊長はそのままアタシに背を向けて、テントの出入り口に向かって行った。

 アタシは放置かい! 本当に何なんだよ!


「あ、あの……良いんですか? アタシ、逃げるかもしれませんよ?」


 去っていく背中に向かって問いかけると、フランツ副隊長はテントの幕に手をかけたまま、クルッと振り返った。


「大丈夫、君は絶対に逃げない。仮に逃げたとしてもその時は……」

「その時は?」


 ゴクリと生唾を飲み込んで答えを待つ。嫌な予感しかしないけど……。


「地の果てまででも追いかけて、たとえ君たちが骸を晒していたとしても、その魂を捕らえて――嘆き苦しみながら真実を吐くまで尋問する」


 こ、怖ぇえええッ! 笑ってるけど目がマジだ。

 ここは大人しく座って待っていた方が利口な判断だ。

 アタシが背筋を正して椅子に座りなおすのと同時に、フランツ副隊長は「良い子にしててね」と言い残してテントを出て行った。


 フランツ副隊長、恐ろしい子……。


 でも何はともあれ、取り調べが終わってホッとした。

 縄を解いてもらえたということは、信じてもらえたのだろうか?

 今後の彼の判断でアタシの運命が大きく左右される事になるが、何となく大丈夫な気がした。

 確証なんか無い、ただの勘だ。

 今は、自分の勘を信じたい。それに頼る以外、安心できる方法が無いのだから……。





●○●CHOICE TIME!●○●


【 Key word 】の【 頼 】を使いますか?


  使う   …… ≪ 167 ≫ へ進んでください。


  使わない または 持ってない

       …… ≪ 225 ≫ へ進んでください。

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