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「聴取は以上だ。ここで少し待っていてくれるかい?」
そう言って、アタシの背後にさっと回ると拘束していた縄を解いた。
自由の身になれたのは良いが、何故そうなったのか理解できず呆然と椅子に座っていると、フランツ副隊長はそのままアタシに背を向けて、テントの出入り口に向かって行った。
アタシは放置かい! 本当に何なんだよ!
「あ、あの……良いんですか? アタシ、逃げるかもしれませんよ?」
去っていく背中に向かって問いかけると、フランツ副隊長はテントの幕に手をかけたまま、クルッと振り返った。
「大丈夫、君は絶対に逃げない。仮に逃げたとしてもその時は……」
「その時は?」
ゴクリと生唾を飲み込んで答えを待つ。嫌な予感しかしないけど……。
「地の果てまででも追いかけて、たとえ君たちが骸を晒していたとしても、その魂を捕らえて――嘆き苦しみながら真実を吐くまで尋問する」
こ、怖ぇえええッ! 笑ってるけど目がマジだ。
ここは大人しく座って待っていた方が利口な判断だ。
アタシが背筋を正して椅子に座りなおすのと同時に、フランツ副隊長は「良い子にしててね」と言い残してテントを出て行った。
フランツ副隊長、恐ろしい子……。
でも何はともあれ、取り調べが終わってホッとした。
縄を解いてもらえたということは、信じてもらえたのだろうか?
今後の彼の判断でアタシの運命が大きく左右される事になるが、何となく大丈夫な気がした。
確証なんか無い、ただの勘だ。
今は、自分の勘を信じたい。それに頼る以外、安心できる方法が無いのだから……。
●○●CHOICE TIME!●○●
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