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危ない、止めないと!
思わず走り出そうとすると、フジサキにガッと両肩を掴まれた。
「フジサキ、何……」
「大丈夫ですから」
いやいや、それはどうなんだ?
そう思って二人の方を見ると、ルーシーは手に持っていた小さな花をソールさんに差し出していた。
ソールさんはそれを一瞥すると、膝をついて受け取った。
ルーシーが嬉しそうに笑っている。
ソールさんは終始無言だったが、その尾は千切れんばかりに振られている。
どうやら彼は子供好きらしい。
ふぅ……寿命が縮むかと思った。
「獣族は決して野蛮な種族ではありません。先ほどお伝えしましたが」
「いや、だってさ……」
やっぱり見た目がさー、何か……。
……ごめん、ソールさん。
★チヒロは【 Key word 】の1つ、【 笑 】を失いました。
★チヒロは【 Key word 】の1つ、【 申 】を手に入れました。
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