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JKのアタシが異世界転移(以下略)ゲームブック版  作者: 加瀬優妃
第2章 アタシと、ローナ村
283/777

2-≪ 159 ≫

≪ 159 ≫


 確か、メッカ・バスカーナ……8割砂漠になっている大陸では、そこでしか手に入らない貴重な鉱石や植物、魔法の素材などの資源と古代遺跡があるって話だった。

 でもそこではなくて、ディス・ノグディス?


「そうでございます。特に精霊樹林は、限られた場所にしか生えていない大変貴重な樹木なのですよ」

「へえ……。ちなみに、気になるお値段の方は?」

「はい。欠片ですので、大幅に値引きしまして金貨50枚でございます」

「あぃえぇええええ!!?? 金貨50枚!?」


 つまり日本円で、500万円!? 欠片1個で車が買えて、おつりが来ちゃう。

 とんでもない額にアタシは思わず叫んだ。

 欠片でこのお値段。じゃぁ完品だったら一体いくらするんだ? そもそも買う人なんているのか?

 王都や大きな町ならともかく、この近辺の村には金貨50枚なんて金額が出せる人はいないだろう。

 溜息しか出なかった。





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