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JKのアタシが異世界転移(以下略)ゲームブック版  作者: 加瀬優妃
第2章 アタシと、ローナ村
282/777

2-≪ 158 ≫

≪ 158 ≫


「そうですね、では機織りなどどうでしょう?」


 項垂れるアタシに、ロイズさんがにっこりと微笑んだ。


「機織り?」

「村の女性たちの仕事ですがね。細い糸を()って丈夫に使える物にしたり、またそうしてできた糸で布を織ったりしているのです」

「へぇ……」


 土いじりは無理だけど、それならイケるかも。

 家庭科も、ボタンつけぐらいならちゃんとできるし。

 まぁ、手先はそんなに器用な方じゃないけど……。



「……」

「うーむ、チヒロさん、これは……」


 目の前には、大量の糸と穴だらけの布が積み上げられていた。

 アタシはその前でしょんぼりとうなだれるしかなかった。


 糸を縒るのなんて簡単、と思っていたけど全然ダメだった。

 力加減が下手なのか、太さが所々違う糸ができてしまう。これでは強度を保てないし、これで布を織ってもボコボコした手触りの布になってしまう。

 ……つまり、到底使い物にならない。そんな糸を大量生産してしまった。


 では機織りをやってみよう……となったが、機織り機の動きは複雑すぎて、全然覚えられない。

 糸が飛んだり絡まったりして、結局薄さがバラバラの穴だらけの布になってしまった。

 見かねたフジサキが入ってきて、ちょちょっと説明を聞いただけで「とんてんからり、とんてんからり」と軽やかな音を立てている。


 何をインストールしてるんだ、フジサキ……。少しは主人に気を遣え。

 いいお嫁さんになれるわね、じゃないっての。


 そう心で毒づいてみたものの、アタシが役立たずなのは一目瞭然。

 おとなしく、機織り仕事も諦めるしかなかった。




★チヒロは【 Key word 】の1つ、【 討 】を失いました。

★チヒロは【 Key word 】の1つ、【 織 】を手に入れました。





 このまま、≪ 222 ≫ へ進んでください。


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