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1-≪ 26 ≫

≪ 26 ≫


「ここを左だね!」

「あ、そこでは……!」


 フジサキの慌てたような声が――急に消えた。


「どわぁああああ!」


 そこには、なぜか落とし穴。

 アタシは盛大に滑り落ち……泥まみれになった。


「……ッテテー……」

「やはり、私が先に行って誘導した方がよろしいようですね」


 フジサキがアタシに手を伸ばしながら、深い溜息をつく。

 何だよ、そういうことはちゃっちゃと言えや。



★チヒロの【 Mental 】は、【 2pt 減少 】しました。

★フジサキの【 Physical 】は、【 2pt 減少 】しました。



 フジサキはアタシを助けてくれたあと、「では」と言ってアタシを追い抜き、数歩先を走り始めた。

 そうだよ、ナビが後ろ走っててどうすんだよ。前行け、前に……。

 そんなアタシ達の背後からは――化け物兎がその巨体に似合わない速度で追ってくる。





 このまま、≪ 73 ≫ へ進んでください。

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