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「とんでもない!」
「はい?」
「チヒロでいいです。どうぞ呼び捨てにしてくださって構いませんから」
あわあわ、と胸の前で両手を振った。
村で一番偉い人である村長さんに敬語で話されるなんて落ち着かない。
「ほほほ、そう謙遜なさいますな。本当は命の恩人である方なのですから『チヒロ様』とお呼びしたいぐらいなのですよ」
アタシの行動を見て、ロイズさんは愉快そうに笑った。
『命の恩人』……水の枯渇で、このローナ村はそんなに窮地に立たされていたのか。
蛇口を捻ればいつでも水が出てくる生活を送っていたアタシには、それがいまいち想像できなかった。
◆◇◆ Key word 消滅チャンス! ◆◇◆
チヒロは持っている【 Key word 】の1つを消滅させることができます。
失った【 Key word 】は再び入手することはできませんので、ご注意ください。
もちろん、すべて持ったまま先に進んでもOKです。
……決めましたか?
それではこのまま、≪ 187 ≫ へ進んでください。




