2-≪ 134 ≫
≪ 134 ≫
「まぁ、ヴァルベイン帝国に入ることはかなり難しいでしょうね。風の噂で聞いたところによれば、大国の国王は年に1度開かれる大陸会議なる催し物で入国できるそうです。それ以外となりますと……魔術に相当長けた人物か、ドラゴンと契約を結べた方でしょうかね。それ以外には思い当たりません」
「え? ドラゴンと契約するってそんなに凄い事なんですか? てか、ドラゴンって魔物じゃないんですか?」
アタシは驚いた。
アタシの中のドラゴンと言えば、知能が低くて何にでもとりあえず攻撃する凶暴な生き物のイメージがある。
ダンジョンの奥で勇者の行く手を阻んだり、何とかハンターとお供のネコに狩られて素材を剥ぎ取られたり、一番良いイメージで召喚師や竜騎士と一緒に戦う召喚獣ってところだ。
ピスタさんにアタシのドラゴン観を説明すると、彼は真っ青になって首を横に振った。
「何を言うんですか、チヒロさん。良いですか? ドラゴンとは《ゼオス・ゼロス》から4つの大陸が創世したのと同次期に誕生した最古の種族です。魔物などと一緒にしては駄目です。この世界で最も偉大で聡明な種族なのです。ワイバーンなどと一緒にしたら……考えるだけでも恐ろしい」
★チヒロは【 Key word 】の1つ、【 壁 】を失いました。
★チヒロは【 Key word 】の1つ、【 竜 】を手に入れました。
このまま、≪ 194 ≫ へ進んでください。




