表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
JKのアタシが異世界転移(以下略)ゲームブック版  作者: 加瀬優妃
第2章 アタシと、ローナ村
253/777

2-≪ 129 ≫

≪ 129 ≫


「しばらくゆっくり休まれたら、こちらの方で王国へ向かう手配などを、と考えていたのですが……」

「いえ、そこまで甘える訳にはいきません。ただでさえ、こうして御馳走になっているのに……」

「それはそうですが……あなたは我々の村の恩人。労働などさせる訳には……」

「いえ……働かざる者、食うべからずです!」


 ガッと拳を握って力説すると、テレサさんがぷっと吹き出した。

 ロイズさんが不思議そうにテレサさんを見つめる。


「あなた……こんなに言ってらっしゃるんですもの。協力してさしあげたら?」


 おおっ、テレサさん!

 フジサキにフリルのエプロンを着せることといい、なかなかのツワモノだとは思ってたけど。


「私としましても、何かお仕事を頂けましたら……」


 アタシの隣に座っていたフジサキも頭を下げた。


「しかし……われらの家でゆっくりと過ごされればいいものを……」

「でも、チヒロさんは、それじゃあ困るのでしょう?」

「……はい」


 アタシが頷くと、テレサさんはにっこりと微笑んだ。


「それに……あなた、ご自分のお仕事を手伝ってくれる人が欲しい、とおっしゃってませんでした? フジサキさんにお願いしたらどうかしら。フジサキさんも、私のお手伝いよりはあなたのお手伝いの方がやりがいがあると思うのだけれど」

「いえ、野菜の下ごしらえやスープのだしの取り方など、とても勉強になりました。テレサ様には深く感謝を……」


 こら、フジサキ! 今テレサさんがロイズさんを説得してくれてるところなんだから、変なチャチャを入れるなよ。

 アタシはドンとフジサキを肘で小突いたけど、フジサキは「何ですか?」というような顔をしていた。

 うーん……。空気が読めるのか読めないのか全くわからんな。


「仕方ないですね……。では……考えてみましょうか」


 ロイズさんはふう、と溜息をつくと、しぶしぶ頷いた。

 やったぜ! ありがとう、テレサさん!



★チヒロは【 Key word 】の1つ、【 金 】を失いました。

★チヒロは【 Key word 】の1つ、【 賃 】を手に入れました。





 このまま、≪ 109 ≫ へ進んでください。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ