2-≪ 119 ≫
≪ 119 ≫ ~ 4th Scene Start ~
テレサさんが入れてくれた紅茶はアタシの手の中でとうの昔に冷めてしまっていた。
書斎には西日が差し込み、部屋全体を紅色に染めている。
なるほどね、そんな予言が村の言い伝えになっていたのか。
それなら、その予言通りに現れたアタシを『終末の巫女』と勘違いしても仕方が無いことだ。
それにしても、その予言者とは何者だったのだろうか?
アタシが『終末の巫女』で村を救って、幸運と繁栄うんたらかんたらの辺りが間違ってるけど、何はともあれ凄い人物だ。神通力でも持っていたのだろうか。
まぁ、200年以上も前の事じゃ、真相の確かめようも無いか……。
「ロイズさん、長い時間ありがとうございました」
「いやいや、こんな年寄りの話では退屈だったでしょう」
「そんな事ありませんよ。とっても勉強になりました。この世界の事も大体、分かりましたし」
お礼を言って、アタシは席を立った。それを見たフジサキも立ち上がる。
そんなアタシ達を見て、ロイズさんは不思議そうな顔をした。
「いかがなされましたかな?」
首を傾げて尋ねてくる。
いや、なんだ……この世界の話は聞けたことだし、長居は無用だ。
これ以上、お邪魔しているのも厚かましいし、ロイズさんには村長としての大事な仕事があるはずだ。
「お邪魔しました。お茶とお菓子、ご馳走様でした」
そう言って、アタシは一礼してドアの方に回れ右した。
●○●CHOICE TIME!●○●
【 Key word 】に【 服 】はありますか?
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