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JKのアタシが異世界転移(以下略)ゲームブック版  作者: 加瀬優妃
第2章 アタシと、ローナ村
241/777

2-≪ 117 ≫

≪ 117 ≫


 一睡もできないまま、朝がやってきた。


 朝靄が立ち込め視界が不鮮明な討伐隊の陣中、テントの前にアタシは立っていた。

 10分程前に見張りの人から「フランツ副隊長がお呼びだ」と声をかけられた。睡眠不足でだるい身体に鞭を打って起き上がり、一晩中起きていたフジサキと共にテントの外に出た。


「やぁ、おはようチヒロ。良く眠れたかい?」

「この顔が良く眠れた人の顔に見えます?」


 靄の向こうからフランツ副隊長が姿を現した。相変わらず、良い笑顔である。

 早朝から飛びっきりのスマイル0円、ご馳走様です。

 この人の辞書に『寝不足』とか『低血圧』という言葉は存在しないみたい。


「時間がないから、説明は歩きながらでもいいかい?」

「はい」


 手招きされたので、アタシは歩き出したフランツ副隊長の隣に歩み寄った。

 するとフランツ副隊長は言い忘れてた、という感じで立ち止まり、アタシの後に付いてきていたフジサキに振り返った。


「悪いんだけど、僕の馬は2人までしか乗れない。君はここで待機していてくれるかい?」


 おい、なんだその「悪いな、の●太! この車、4人乗りなんだ」の隙あらば自慢話でお馴染みのス●夫みたいな台詞は……。





●○●CHOICE TIME!●○●


 「フジサキがいないのは、ちょっと……」

       …… ≪ 12 ≫ へ進んでください。


 「仕方がない、言う通りにしよう」

       …… ≪ 217 ≫ へ進んでください。

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