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JKのアタシが異世界転移(以下略)ゲームブック版  作者: 加瀬優妃
第2章 アタシと、ローナ村
232/777

2-≪ 108 ≫

≪ 108 ≫


「マスター、広場へ行きましょう」


 え~? ちょっと、何よ。

 アタシは今、これからの尊いアルバイト生活について読者の皆さんに気持ち良く語ってたトコなんだけど?


「『ピスタのキャラバンマーケット』が来ているのよ。お掃除はいいから、行ってらっしゃい」


 テレサさんがにっこり微笑んでフジサキの後ろから現れた。


「ピスタの……キャラバン?」

「ええ。きっと珍しいものがいっぱいあるわよ」


 テレサさんに見送られ、アタシはフジサキと共に広場に向かった。

 どうやら『ピスタのキャラバンマーケット』というのは、3ヶ月に1回のペースで村にやって来る行商人のお店の名前で、ここでは手に入らない商品を販売してくれるのだそうだ。

 移動式ディスカウントショップと言ったところか。


 行ってみて、驚いた。ここがファンタジー世界なのだと改めて再確認させられた。


「さあさあ、お立会い! 本日も色々揃っておりますよ!」


 水汲み場の側に大きな荷馬車が止まっていて、木箱の上に乗った行商人らしき人物が人寄せをしていた。

 村人達は香辛料や果物、多種の干し肉を購入したり、珍しいガラス製品や銀食器、宝石の付いたアクセサリーを見ている。

 そんな買い物にひしめき合う人々を掻き分けて前に出ると、その客引きをしていた店主と思われる人物と目が合った。


「え? 子供?」

「おや? お客さん、初めて見るお方ですね? うちは何でも揃ってますよ。ご注文を頂ければ、ご依頼料を頂く事になりますが3ヵ月後、確実に仕入れて参ります。我が《小人族ピスタのキャラバンマーケット》をどうぞご贔屓(ひいき)に」


 どう見たって小学校1年生くらいにしか見えない、目立つ赤髪に白いシャツ、サスペンダー付きの黒い半ズボンを履いた男の子が、笑顔でお辞儀をしてからそう説明してくれた。





●○●CHOICE TIME!●○●


【 Key word 】に【 魔 】はありますか?


  ある …… ≪ 61 ≫ へ進んでください。


  ない …… ≪ 115 ≫ へ進んでください。

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