2-≪ 106 ≫
≪ 106 ≫ ~ 8th Scene Start ~
誰か、弁護士を呼べぇええええッー!
アタシは現在、設営された討伐隊のテントの一角で取調べを受けている。
小さな木製のテーブルの前に椅子に縛られた状態で座らされ、目の前には甲冑は着ているものの兜を外したスキンヘッドのおっさんがドカッと座っている。
フジサキはこの場にいない。
別のテントで口裏を合わせられないように、別々に取り調べられているのだ。
「それで、お前は空から落ちて来て、さらに魔物に襲われた。そして、運悪く崖から転落。崖の下で水脈を掘り当てて、村人達に『終末の巫女』と呼ばれるようになった、と……もっとまともな嘘は言えないのか?」
「だーかーらー! 嘘じゃないってさっきから言ってるじゃないですか! 何回聞かれてもこれ以外に答えようが無いんですってば!」
さっきから話が堂々巡りしている。
確かに信じられないような話だが、実話なのだ。嘘は一つもついていない。
同じ証言を繰り返すアタシにおっさんがため息をつく。
「しかもこの世界ではない異世界から来たなんて、誰が信じる。いい加減、吐いたらどうだ?」
●○●CHOICE TIME!●○●
「フジサキはどうしてるのかな」
…… ≪ 46 ≫ へ進んでください。
「吐くものなんてないよ。こうなったらだんまりだ」
…… ≪ 171 ≫ へ進んでください。




