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「フジサキ! ちょっと!」
アタシは二人の方に駆け寄ると、フジサキの腕をガッと掴んだ。
「何してんのさ?」
「ソール様にお聞きしたい事がありまして……」
「それ、今じゃなきゃ駄目なの?」
「できましたら……」
「……」
ふうん……。あ、そーですか。
完全にハブられたアタシは、くるりと背を向けて歩き始めた。
「……わかりました。一緒に参ります」
アタシの後を追ってきたフジサキが何かを諦めたような顔で言った。
全く、予想外の行動しないでよ。
アタシはフジサキと一緒にマルタさんの家に向かった。ルーシーが待ってるしね。
こんな所で油を売っている暇は無い。アタシが来るのを首を長くして待っている人達がいる。
巫女様ってのは結構、多忙なのだ。
★チヒロは【 Key word 】の1つ、【 諦 】を手に入れました。
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