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やっぱりやり過ぎたかな。『終末の巫女』じゃないって言った方が……。
こんな人の良さそうなお爺さん、騙せないよ。
「……あの、すみません!」
アタシは深く頭を下げた。
「アタシ、あの……助かりたい一心で、嘘を言ってしまって!」
「……え?」
お爺さんの笑顔がピキッと固まった。
「アタシ達……ここに落ちてきたのも、偶然なんです。『終末の巫女』とかじゃないんです。ただの女子高生なんです」
「……」
「本当にごめんなさい!」
★チヒロは【 Key word 】の1つ、【 謝 】を手に入れました。
辺りは、急にしん……と静まり返った。
やっぱり嘘をつき通せば……いや、それは駄目だ。バレたときが怖いよ。
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