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JKのアタシが異世界転移(以下略)ゲームブック版  作者: 加瀬優妃
第2章 アタシと、ローナ村
210/777

2-≪ 86 ≫

≪ 86 ≫


 さあ、今日は『寺子屋フジサキ』の初日だ。

 朝、子供たちの家を回りながら声をかけたら、15人ぐらい集まった。

 農作業を抜けてきたのか、泥だらけの子もいたけど、

「何が始まるんだろう」

というワクワクした顔でフジサキを見上げている。


 主な授業内容は文字の読み書きと、足し算引き算などの簡単な算数だ。

 広場の一角に黒板を置き、子供達をその前に座らせて授業をする。

 この世界の文字が書けないアタシも読み書きの授業に参加する。


 フジサキの授業は分かりやすい。子供達の習熟度に合わせたカリキュラムをその場で立てていく。

 これならきっと、子供達の親も満足してくれるに違いない。


 そのうち、10歳以上の子供達のための授業も考えないと駄目かな。農作業を抜けてこなくてもいいような時間で、無理のない程度に……。

 それも、今後のアルバイトに追加しよう。

 できることは何でもする。目標のために志は高く持たないとね。





 このまま、≪ 52 ≫ へ進んでください。

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