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その後、ロイズさんも起きてきて4人で食卓を囲んだ。
昨日も思ったのだが、フジサキは当たり前のようにパンやスープを食べ、『おかわりいかが?』と聞かれると、『お願い致します』とスープをおかわりしている。
食べても大丈夫なのか? 元携帯端末機だけど……擬人化したから、身体の構造は人間と一緒なのだろうか?
ドラ●もんがドラ焼き食べたり、ご飯食べたり、ホン●クこんにゃく食べるのと同じなのかな? 謎だ……。
……そうだ、それより……いつまでも御馳走になってる場合じゃない。
この村で働いて、少しずつでもいいからお金を貯めないと。
「あの、ロイズさん」
「ん? 何かな?」
「アタシ、アルバイト……いや、お仕事がしたいんです」
「え?」
ロイズさんは驚いたように目を見開いた。パンを持つ手がぴたりと止まっている。
「アタシ、魔術師がいるというウェンデール王国の王都に行きたいんです」
「それは……わかりますが、なぜ、仕事を?」
「行くためには、旅の資金を稼がなくちゃならないからです」
「まさか、ご自分で!?」
ロイズさんはますます驚いたようだった。テレサさんを見ると、テレサさんも少し困ったような顔をしている。
でも……ダメダメ。そんな『お言葉に甘えて……』ばかり連発しちゃ。
●○●CHOICE TIME!●○●
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