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「アタシ、大きくなったらフジサキさまのお嫁さんになる!」
「アタシもッ!」
「何言ってんのよ! フジサキさまはアタシのものよ!」
「困りましたね。そう言って下さる方が他にもたくさんいらっしゃいますので」
「フジサキさまは誰が好きなの? 当然だけど、アタシよね!?」
「何言ってんのよ、フジサキさまにお似合いなのはアタシなの! 大体、アンタはこの前、ジョンに告白してたでしょ!」
「あれはしつこく言い寄られたから、OKしただけだもん!」
「ねえねえ、フシザキさまはアタシのこと嫌い?」
「こら、アン! 抜け駆けしないでよ!」
抱っこされたままのアンを含めて、女の子達が次々にフジサキにしがみ付いた。
お互いに稚拙な言葉で罵り合っている。女の子達の止まり木状態になった渦中のフジサキは涼しげな顔をしていた。
あぁ。フジサキを巡ってまた女の壮絶な戦いが勃発している。
フジサキ……罪作りな男め。
フジサキと女児達、その一連の攻防をボーっと眺めるアタシ。
すると、グイとアタシの服の裾を誰かが引っ張った。
「なあなあ巫女様、騎士ごっこしようぜ」
●○●CHOICE TIME!●○●
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