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JKのアタシが異世界転移(以下略)ゲームブック版  作者: 加瀬優妃
第2章 アタシと、ローナ村
163/777

2-≪ 39 ≫

≪ 39 ≫


「ロイズさん、子供たちの読み書きって……各家庭でそれぞれ教えてるって聞いたんですけど」


 夕食時。アタシは思い切ってロイズさんに聞いてみた。


「そうですね。ですから……読み書きができないまま大人になった者もいます。ウェンデール王国から届いた文書での報せは、村長であるワシが村人に伝えていますね」

「ふうん……」


 フジサキはロイズさんのそういう仕事を手伝ってるのかな。

 だったら……。


「フジサキ、寺子屋わかる?」

「江戸時代の上方において、寺院で手習師匠が町人の子弟に読み書き・計算等を教えた学問施設ですね」

「そう、それ。午後の時間はソレできないかな? アタシも習えるし」

「できますが」

「何と!」


 ロイズさんが驚いたように手にしていたフォークを取り落とした。


「村の子供たちに読み書きを?」

「駄目ですかね?」

「いや、大いに結構ですよ。これは楽しみですな! 本当にありがとうございます」


 ロイズさんはお礼を言うと、はっはっはっと大きな声で笑った。隣のテレサさんも、にっこりと微笑んでいる。

 思い付きだけど……『巫女様』としては、村のためになりそうなことをやらないとね。

 ……って、やるのはフジサキなんだけど。



★チヒロは【 Key word 】の1つ、【 礼 】を手に入れました。

※すでに持っている場合は、何も変化はありません。

※【 Key word 】がMAXの20個だった場合は、もっとも古い【 Key word 】を破棄し、【 礼 】を入手して下さい。



「フジサキ、これでアタシも一緒に勉強すればいいよね?」

「なかなか良い案なのではないかと思います、マスター」


 フジサキの言葉に、アタシはちょっと嬉しくなって頷いた。

 待ってろよ、リク、メアリ!

 巫女様は頑張っちゃうからね!





●○●CHOICE TIME!●○●


【 Key word 】の【 夢 】を使いますか?


  使う   …… ≪ 175 ≫ へ進んでください。


  使わない または 持っていない

       …… ≪ 9 ≫ へ進んでください。

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