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青ざめた顔をするアタシを見つめて、レトリバー隊長は話を続けた。
「その情報を頼りに村に赴き、村人に巫女について聞くと『巫女様は村長の家に住んでいる』と口を揃えて言った。我々はその巫女を連行し、聴取するためにここへ来たのだ」
アタシはフジサキの後ろで黙って聞いていた。
根も葉もないでたらめだ。だが、このままここで睨み合っていてもスパイの疑いは晴れない。
「分かりました。大人しく連行されます」
「マスター!」
「フジサキは黙ってて。アタシはティルバ連合のスパイなんかじゃない。そのことを証明します。疑いが晴れたら、村には帰してもらえるんですよね?」
何か言おうとするフジサキを宥めて、アタシは一歩前に出た。
すると今度は、今にも転びそうになりながらテレサさんが駆け寄ってきた。
●○●CHOICE TIME!●○●
「テレサさんにも挨拶しなきゃ」
…… ≪ 40 ≫ へ進んでください。
「テレサさんに止められる訳にはいかない」
…… ≪ 100 ≫ へ進んでください。




