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JKのアタシが異世界転移(以下略)ゲームブック版  作者: 加瀬優妃
第2章 アタシと、ローナ村
159/777

2-≪ 35 ≫

≪ 35 ≫    ~ 2nd Scene Start ~


 ローナ村――先ほどの老人、村長のロイズさんはそう紹介してくれた。

 アタシ達は、ロイズさんと村人達に連れられて森から20分ほどの程の距離にある農村に到着した。

 来る途中の道沿いには小川があった。農業用水として利用しているのだろう。

 そこに設置された水車小屋の水車が、勢いを取り戻した水流によって一定のリズムで回っている。  

 その先には中世ヨーロッパの荘園に似た広大な麦畑が広がっているが、茶色い地面の休耕地が目立つ。

 辛うじて麦らしき作物が植えられた畑も、本来ならば青々と茂っているはずの若葉が萎びて黄色く変色していた。

 耕地に囲まれた村はそれなりに大きく、4,50軒の木造の家々が中心にある水場を中心に円を描く様に建てられている。

 しかし、電柱や電燈という物は見当たらない。この世界には電気がないのかも知れない。

 間違っても『テレビもねぇ、ラジオもねぇ、……オラの村には電気がねぇッ!』なんて、この村限定仕様ではないと思いたい。


 広場で人々は解散し、アタシとフジサキはロイズさんの案内で彼の家に向かった。

 その途中、何人かの村人とすれ違った。皆、どこか元気が無かった。

 水源は復活したが、今まで続いた災害がそうさせているのだろう。

 農耕具を持った男性、荷車を引く男女。

 曲がり角ですれ違った若い女性と手を引かれる小さな子。親子だろうか?

 皆、村長の姿を見ると挨拶をしてくる。村長はそれに笑顔で挨拶し返し、たまに立ち止まって二言三言、何気ない会話をしていた。

 こんな状況でなければ、のどかで良い村だ。


「ねぇねぇ、お母さん。何であのお姉ちゃん変な服着てるの~?」


 良い……村だ。


「こら! 駄目でしょ、指差しちゃ!」


 ホントだよ。誰が変な服のお姉ちゃんだよ。

 お母さん、その子の将来のためにもちゃんと躾けておいてください。

 変わった人がいても、決して指差しては駄目、絶対。

 最低限のマナーでございましてよ?





●○●CHOICE TIME!●○●


「ここはちゃんとアタシが躾けておくか」

       …… ≪ 133 ≫ へ進んでください。


「でも今は、スルーしておくか……」

       …… ≪ 182 ≫ へ進んでください。

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