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家族……その言葉に、アタシはハッとした。
脳裏に、子供の頃の記憶が走馬灯のように蘇る。
施設で一人ぼっちだった自分。そんなアタシを引き取ってくれた両親……繋いだ手のぬくもり。
ロイズさんの笑顔に両親の顔が重なった。そんな気がして、目頭が熱くなった。
アタシは不安だったのだ。
拒絶されたらどうしようと……される前に、自分が傷つく前に出て行こうと。
勝手に自分の中で決め付けて、焦っていた。
やっぱり本質的な所は何年経っても変わらないんだなぁ。悪い癖だ……。
いつになったら、直るんだろうか。
ため息が出た。
フジサキの視線を感じたが、目を合わす事が出来なかった。
こうして、アタシ達はローナ村のロイズ村長のお宅にしばらくの間、ご厄介になる事となった。
★チヒロの【 Key word 】の所有個数の上限が、【 20個 】に増えました。
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