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JKのアタシが異世界転移(以下略)ゲームブック版  作者: 加瀬優妃
第2章 アタシと、ローナ村
134/777

2-≪ 10 ≫

≪ 10 ≫


 夢を見た。

 深い霧の中に、アタシは一人で立っていた。


 ふと誰かの声がした。誰だろう?

 キョロキョロと辺りを見回すが、姿は見えない。

 どこかで聞いたことがある気がするが、思い出せない。

 途切れ途切れで、内容がハッキリしない。


 何? 何を言ってるの? アナタは誰?


 すると急に声がハッキリと聞こえた。

 相変わらず姿は見えなかったが、中性的な声でこう言った。


『早くおいで。ずっと、君を待っていたんだよ』


 その言葉を聞いた途端、アタシは息が詰まった。

 苦しくて、喘息であえぐようにゼェゼェと息をした。

 襲ってくる不安と恐怖、それに耐え切れなくなってアタシは叫んだ。


 ――誰か、助けて! 



★チヒロは【 Key word 】の1つ、【 夢 】を手に入れました。





 このまま、≪ 189 ≫ へ進んでください。

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