表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
JKのアタシが異世界転移(以下略)ゲームブック版  作者: 加瀬優妃
第2章 アタシと、ローナ村
129/777

2-≪ 5 ≫

≪ 5 ≫


「マスター」


 夜になって、フジサキがアタシの部屋に入って来た。

 テレサさんが作った食事を運んできてくれたようだ。


「んー……」

「食べられますか」

「どうにか……」


 アタシはもそもそと起き上がると、フジサキから器を受け取った。

 蓋を開けると、雑炊みたいなスープご飯だ。

 ……うん、まだ頭が重いけど、だいぶんよくなった。

 ご飯のいい匂いで、何だか食欲も刺激されている。


「わ、美味しそう。いただきまーす」

「どうぞ召し上がって下さい」


 フジサキは恭しく頭を下げた。

 ふーふーしながら、一口。

 ……うん、美味しい。


「わー、普通に雑炊みたいだねー」

「みたいではなく、90%日本の雑炊でございます。二日酔いに効くと言われる食べ物を検索、この村にある食材で一番近いものをテレサ様ご協力のもと捜索、そしてレシピを検索した結果、この雑炊が一番よいと判断し、作らさせていただきました」

「……へ?」


 アタシは器を取り落としそうになった。


「これ……フジサキが作ったの?」

「さようでございます」

「食材探しから……?」

「はい。マスターは旅を希望されておりましたので、まずは食を押さえるべきだろうと、この二日間学習いたしておりました」

「え……まさか、一睡もせずに?」

「私には生物に必要不可欠である『睡眠』というものを摂らずとも、生命活動には全く支障を来たしませんので、ご心配には及びません」


 そ……そうなんだ……。

 眠れない身体ではなく、眠らない身体のフジサキ。

 一体、どう言う構造になっているんだろう。また一つ、謎が増えた。



★チヒロは【 Key word 】の1つ、【 食 】を手に入れました。

※【 Key word 】がMAXの20個だった場合は、もっとも古い【 Key word 】を破棄し、【 食 】を入手して下さい。





 このまま、≪ 93 ≫ へ進んでください。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ