表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
111/777

1-≪ 109 ≫

≪ 109 ≫


「う……うーん。iPh●ne、ア●プル、りんご……林檎。品種? ふじ………はッ!」


 その時、アタシの平々凡々な脳に一筋の電撃が走った。

 来た! これならイケるんじゃね? 

 これが駄目ならもう知らんわ。適当に『I次郎さん』とかにしてやる。


「お決まりになりましたか?」

「フジサキ……でどうよ?」


 ただの「フジ」だと、私の見ていた人気ゲーム実況の実況者と被って、何となく嫌だ。

 かと言って、「フジ」からの連想で「フジヤマ」なんて命名にしたら、完全に日本一の山だし、こいつをそんな崇高なイメージと共に毎回呼びたくない。

 圧倒的ネーミングセンス不測のアタシが捻りだせる「フジ」の後に来る1文字は、悲しいかな、何となく語呂と語感が良かった「サキ」だけだった。


「……」


 おーい、また沈黙かい。

 早く何か言って欲しいんですけど。

 もうこの際、思いっきりけなしてくれて構わないからさ。


「多少時間がかかりましたが、それなりのネーミングセンスでございますね、マスター。ただ今、承認いたしました。私、iPh●ne 4s改めフジサキと申します。今後とも宜しくお願いいたします」


 そう言って、フジサキは深々と頭を下げたのだった。

 やったね、気に入ってくれたみたいだ。



★『イケメンさん』が『フジサキ』になりました。

 フジサキの【 Physical 】は、【 1pt 増加 】しました。



 一瞬、白のタンクトップを来た二人組のお笑い芸人がライライ言いながら足踏みしてる光景が脳裏をよぎったが、そっとしておこう。

 それにしてもあのコンビ、いつの間にか消えてたよなぁ。個人的には結構好きだったんだけどな……。


 ※加瀬優妃・注

  チヒロさん、その人達、消えてませんよ~。

  関西で本格的に漫才されてるみたいです。賞も色々とられたようですし。

  覚えといてあげて~。





                        ~ 6th Scene End ~



★現在のチヒロの【 Mental 】を記録しておいてください。

★現在のフジサキの【 Physical 】を記録しておいてください。


 このまま、≪ 43 ≫ へ進んでください。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ