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02:ステータスウィンドウの秘密

 ガタガタガタ・・・



 今日は馬車の中で、ひさびさにステータスウィンドウを開いていた。


 ステータスウインドウは自分以外には見えないようなので、周囲から見たら、空中を見て独り言を呟く怪しい幼女になってしまうのだが・・・。



「嬢ちゃん何しとるん? まさかそこに何か見えるんか?」


「はい。ステータスウィンドウを見ています」


「ステータスウィンドウって何だ?」



 アルフォンスくんはステータスウィンドウを知らないようだ。


 あれ? ステータスウィンドウって他の人は使っていないのかな?



「魔法で作るメモ帳のことだな。

 魔力の高いやつが無意識に作るやつだ。オイラも昔は使っとったな」



 何? 今クマさんから、聞き捨てならない発言が出たぞ。



「え? ステータスウィンドウってメモ帳だったんですか?」


「そうだぜ。無意識に自分の情報なんかを書き込んでしまうのが難点だがな。

 光魔法を意識して使えば周囲の人間にも見えるようになるぜ」



 私はさっそく光魔法を使い、ステータスウィンドウを意識した。



「お? 嬢ちゃんの情報が見えたで」



 名前 リンネ(女)

 体力 弱

 魔力 少し減った

 物理攻撃 弱

 魔法威力 クマさんが褒めるくらい

 適性魔法

  土魔法

    習得魔法:土剣、土壁、土小物、ストーンバレット、落とし穴、操土、操鉄

  火魔法

    習得魔法:青い炎、青いライトセイバー

  水魔法


    習得魔法:放水、ウォーターカッター、温水化、氷化

  風魔法

    習得魔法:風刃、大跳躍、飛行(龍人化限定)

  光魔法

    習得魔法:光玉

  回復魔法

    習得魔法:治療、診断

  空間魔法

    習得魔法:収納

  龍魔法

    習得魔法:龍剣、龍人化、龍の咆哮

 

 特技 身体強化、英雄の咆哮、魔力ドレイン、エーアイ召喚



 

「え? 何このえげつない魔法属性の数? 龍魔法? 英雄の咆哮??」


「今見たことは、他言無用だぜ。とくに英雄の咆哮は忘れろ。下手したら消されるぞ?」


「う、うん。誰にも言わない。でも誰も信じないよね。この内容は?」



 そんなクマさんの脅しのようなささやきに、委縮しながら答えるオーブリーさん。


 アルフォンスくんはよく内容が理解出来ないようで、この揺れと振動の少なくなった快適な馬車の中で、昼寝を始めてしまった。


 今改めてステータスウィンドウを見ると、昔は日本語で表示されていたステータスウィンドウが、いつの間にか異世界語、正確には私の字で、筆記体に変化していた。

 これは領主様の屋敷で、文字を教わり、知識を得た影響かもしれない。



「嬢ちゃん。この土魔法の部分は全部操土だぜ? 土剣以外は操土でまとめてみ?」


「え? ステータスウィンドウって書き換えられるんですか?」


「強く意識してみ。土剣以外を操土にするって」


 

 私が土魔法の項目の土剣以外を操土にすると、土魔法の項目は、土剣と操土のみとなった。



「クマさん。土剣は操土ではないんですか?」



 土剣も操土で作っている以上、操土ではないかと思うが確かに何かひっかかる。

 そういえばこいつだけは、意識するだけで発動するよな?



「そいつは何か変な魔法だぜ。土魔法ユニークスキルってとこだ。

 通常の土魔法の操土なら、手に持って自由に振り回すなんて不可能なんだぜ。

 どうしても手の動きと操土に、齟齬(そご)が生まれちまうからな。なのにその土剣はそれを自動化して合わせている(ふし)があるな。」

 



 確かにそうだ。土剣は手で持って使っているという錯覚すら覚えるほどに、自由自在に振り回せるのだ。


 この土剣は私が初めから持っていた魔法だし、何か特別な魔法なのかもしれないな。

 しかし土剣と操土だけでは味気ないので、好きなように編集し直した。

 そしてクマさんの意見を聞きながら、ステータスウィンドウを書き換えた結果、次のようになった。




 名前 リンネ(女)

 体力 100%

 魔力 99%

 物理攻撃 弱

 魔法威力 クマさんが褒めるくらい

 適性魔法

  土魔法

    習得魔法:土剣、土壁、土銃、土雲、土爆弾、操土、操鉄

  火魔法

    習得魔法:青い炎、青いライトセイバー

  水魔法

    習得魔法:放水、操水、水温操作、

  風魔法

    習得魔法:風刃、大跳躍、飛行(竜人化限定)

  光魔法

    習得魔法:光玉

  回復魔法

    習得魔法:治療、診断

  空間魔法

    習得魔法:収納

  龍魔法

    習得魔法:龍剣、龍人化、龍の咆哮

 

 特技 身体強化、英雄の咆哮、魔力ドレイン、エーアイ召喚




 やっと理想のステータスウィンドウに近づいた。


 体力と魔力は100%で表示。腕力と魔法威力に至っては、未だに理解できないので保留とした。


 そして馬車の旅は今日も続く。



【★クマさん重大事件です!】↓


 お読みいただきありがとうございます!

 ほんの少しでも・・・・


 「面白い!!」

 「続きが読みたい!」

 「クマさん!」


 と思っていただけたなら・・・


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