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僕は異世界で美幼女姫様と刑事をする。〜異世界における科学捜査の手法について〜  作者: GOM
最終章 捜査その10:僕は美少女姫様と異世界で刑事をする!

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グランドフィナーレ1:タケとリーヤ、これから!

 銃声と爆音響く戦場。

 時折、魔法の光りも見え、トロールの戦士とパワードスーツが戦うのも見える。


「リーヤさん。これ、どこかで見た場面じゃないですか?」


「タケもそう思うのかや? 此方(こなた)も、そんな気がするのじゃ! デジャブじゃな」


 僕とリーヤは、今日も一緒にお仕事中。

 今日の仕事は、帝都での違法組織調査だ。

 そして銃撃戦の最中、倒して遮蔽物にしたぶ厚い机の影に2人隠れている。


「せっかくリーヤさんや皆と一緒に仕事が出来るかと思ったら、組織間の抗争に巻き込まれるなんてぇ」


「つくづくタケと一緒にいると、飽きることが無いのじゃ!」


 銃撃戦の中でもウキウキ顔のリーヤ。

 どんどん美しさが増す顔と、メリハリが出てきた身体。

 乙女の魅力増大中の魔族美少女に、今日も僕は翻弄されている。


 様々な世界を騒然とさせたデビット・ウォン事件以降、地球と異世界ゼムーリャとの間で様々な取り決めが行われた。

 帝都付近に座礁した尖鋭要塞の調査解析、そして帝国との犯人引渡し条約など等。


 その一環として、皇帝代行によって解散させられてた旧異界技術捜査室と日本警察の超常犯罪対策室が合併、日本警察機動隊やSAT、帝国の皇帝直属騎士団などなどとの合同組織、第8特殊犯罪捜査機動大隊、通称、「異世界機動隊」が結成された。

 その命名時に、チエは「異世界戦隊じゃなきゃヤダなのじゃぁ!」とゴネたとか伝え聞く。


 地球、特に日本と異世界帝国は、もはや切ってもきれない関係となっており、以前は、異世界門(ゲート)の街ポータムでしかありえなかった地球と異世界どちらも関係する事件が、日本各地や帝都でも多発するようになった。

 更には地球の海外では、魔法を使ったテロも発生している。


 もはや、以前どおりの形態では、犯罪捜査や犯罪阻止行動も出来ない事を理解した少年皇帝と日本政府は、どちらでも行動できる犯罪対抗攻勢組織を作る事とした。

 それが、異世界機動隊。

 捜査室や対策室のメンバーは、そのまま異世界機動隊のメンバーになった。

 更に岡本家、マユコ達や遠藤家、タクトの家系の人たちなどの戦える術者達も補助メンバー、非常勤特別公務員として参加をしてくれた。


 そして僕は、異世界機動隊、帝国支部第一捜査小隊の警部補、小隊長に、リーヤは警部、帝国支部捜査中隊長として再びポータムに赴任をした。

 なお、マムは帝国支部長、ヴェイッコは第二小隊長、ギーゼラは第三小隊長として、今日も帝国内を飛びまわっている。

 もちろん、マムとリーヤ以外の僕を含む旧捜査室メンバーには、少年皇帝から再び騎士爵(ナイト)の称号が送られている。


「タケお兄さん。あ! ごめんなさい、モリベ小隊長。こちらCP、もうすぐ増援をそちらに送りますからぁ、それまでは持ちこたえて下さいぃ!」


 フォルも日本の大学院に通いながら、パートタイムで遠隔支援を継続してくれている。

 今日も、フォルの可愛い声がイルミネーターから聞こえる。


「フォルちゃん、ありがとね。こちら、僕がなんとかしてみるよ」


 僕はフォルを安心させるべく落ち着いて話す。


「タケや。実際どうするのじゃ? 応援を待ったほうが良いのでは無いかや?」


「応援に来るのがヴェイッコさんとかなら、そうしますが……。今日こちらに来るのは、先日採用されたばかりの帝国市民出身の人と日本から来たばかりの機動隊員です。慣れてもいない上に、いきなりの実戦では怪我人続出ですよぉ」


「それは不味いのじゃ。此方、治癒呪文が使える様になったのじゃが、重症は厳しいのじゃ。本部病院のキャロに怒られるのじゃぁ!」


 キャロリンは、帝都に出来た帝国警察病院の医者として現在働いている。

 日本で宗教団体を経営している辺境伯の知人経由で少年皇帝と保養所に隠れていた間に、キャロリンは20歳になったばかりの知人の息子(ショウタ)と仲良くなった様で、最近はメール通信を毎日しているらしく、近日中に何か起こるかもというのが、コトミ情報。


 ……アヤメさんとタクトさんと同じくらいの姉さん女房になるのかな?


「じゃあ、さっそく動きますね。リーヤさんも宜しくです」

「りょーかいなのじゃ!」


「皆さん、ちゅうーもーく!」


 僕は、大きな声で叫ぶ。

 それと同時にリーヤが打ち上げた小さな火球(ファイヤーボール)がパンと破裂した。


「なんじゃ?」

「なんだ?」


 抗争をしていた2グループが、ぴたりと止まる。


 僕は遮蔽物にしていた机の影から顔を出し、身分証明書を提示しながら叫ぶ。


「自分は、異世界機動隊のモリベ警部補です。すぐさま抗争を止め、大人しく縛に付いて下さい!」


「此方は、同じく機動隊の警部にして、アンティオキーア領主、ロード(伯爵)・ザハール・アレクサンドロヴィチ・ペトロフスキーの次女のリリーヤ・ザハーロヴナ・ペトロフスカヤなのじゃ! 全員、大人しゅう(おとなしく)(ばく)に付くのじゃ!!」


 そして名乗り上げの後、僕達の背後で再び魔法の炎が起こる。


 ……リーヤさん、すっかり戦隊モノのノリだなぁ。


「なんじゃ? ガキ共が警察だとぉ?」

「めんどくさい! ガキがオトナの会話に口突っ込むんじゃねぇ。貴族だろうが、ぶっ飛ばすぞぉ!」


 なんか、以前も聞いたような台詞でバカにされる僕達。


「リーヤさん、しょうがないですねぇ」

「そうじゃな、コヤツラに芸を期待するのが間違いなのじゃ! 毎度同じパターンとはのぉ」


 どうやらリーヤも僕と同じ意見らしい。


「ガキが何偉そうにいってやがる! おまえら、先にコイツら片付けるぞ!」

「ああ、死ねやぁ!」


 全く芸の無いマフィア、ヤクザ共が僕達に迫る。


「リーヤさん!」

「のじゃ!」


 僕達は、戦闘体制に入る。

 加速スキル「魔弾の射手」を発動した僕、視界が白黒になる中、僕達に近い順番に迫り来る敵の膝を的確に拳銃で撃つ。

 僕の横では、リーヤが呪文詠唱に入っている。


 ……さて、リーヤさんがブッパするまでは、守るぞ!


 ヒト族は膝撃ち一発で、丈夫なトロール族などは膝+足の甲を撃つ。

 踏ん張れなくなった敵は、白黒の視界の中倒れていく。


 バトルスーツには、異次元ポケットから取りだした狙撃グレネードガンで、ゴム弾を頭部にぶつける。


 遠くの銃を持つ敵には、ライフル取り出して銃把ごと腕を撃ち抜く。

 僕はホイホイと武器を切り替えて、撃っていった。


 数秒間の攻防で、僕達へと攻撃を行う動きがあった敵は全部無力化された。


「凍りつくのじゃ! 『永久凍結地獄(エターナルコフィン)』!!」


 そしてリーヤの凍結捕縛呪文が発動し、マフィア達は氷の棺に全員掴まった。


「ふぅ。リーヤさん、お疲れ様です」


 僕は「魔弾の射手」を解除し、リーヤの方を振り返った。


「タケこそ、お疲れ様なのじゃ! 毎度、スゴイのじゃ!」


 リーヤは僕に抱きつき、可愛い笑顔で僕を見上げてくれる。


「ちょ、今は仕事中ですよ。もうすぐ応援に皆来るんですから、辛抱してください」


「もー。タケのいけずぅ」


 膨れっ面をするリーヤが可愛くて、僕は軽く額にキスをした。


「タケぇ」

「はい、ここまでです。後は、家に帰ってからにします。でも、まだR18は禁止ですからね」


 嬉しそうに桜色の唇を付き出すリーヤの頭を僕は撫でて、これ以上の行為を止めた。


「あー! 隊長たち、またイチャついている!」

「チョンガーの俺達に刺激強いぞぉ」


 しかし、イチャコラ現場を応援部隊に見られてしまった僕達である。


「い、イイではないのかやぁ! 此方とタケは婚約者なのじゃから、何処でいちゃつこうが、Okなのじゃぁぁぁ!」


 顔を真っ赤にして抗議をするリーヤ。

 この小憎らしくて可憐で可愛い美少女を前にして、僕は辛抱を要求されている。


「タケ殿。まことに大変だろうが、後数年。うちのバカ娘、リーヤがちゃんと大人のレディとなるまで、結婚は待ってくれぬか?」


「リーヤちゃんは、直ぐにでもタケ様を襲うかもしれません。わたくしとしては、既にタケ様が我が一族に繋がりますのを認めていますから、存分になさってくださいませ。婚前交渉、子供が出来なければOkですわよ」


 リーヤの両親から、妙なプレッシャーが来ている以上、中途半端な事はできない。

 日々、魅力を増すリーヤを前に、僕のSAN値(正気度)がどれだけ持つのか。


「タケ、どうしたのかや?」


 僕を振り返り見上げる美少女、彼女を前に僕はいつも通り答える。


「いえ、リーヤさんとの未来を考えていただけです」


「それは嬉しいのじゃ! タケとは子供を沢山作るのじゃ! まずは、もっと成長して子作り出来る身体になるのじゃぁぁ! あ、その前にお手つきでも構わぬのじゃそ、タケ?」


 周囲の警官達が苦笑する中、恥ずかしい事を宣言するリーヤ。


「もー、リーヤさん。自重と嗜み、淑女らしさくらいは御貴族様らしく持っていてくださいませ」


「そんなの、とっくの昔に捨てたのじゃ!」


「捨てないで、拾ってきてください!!」


 バカ話をしながら現場を共に去る僕達。


「タケ、手を組むのじゃ!」

「はい!」


 僕達の未来、絶対に幸せになるんだ。

 そう僕は思った。


「今晩はタケ、何の料理を作ってくれるのかや?」

「リーヤさんが好きなモノなら、何でも作りますよ!」


「とうとう、タケ殿とリーヤ殿の物語も終わりに近付いたのじゃ! 少し寂しいのじゃぁ」


 それは私もそうですね。

 でも、始まりがあれば終わりがあります。

 そして物語が終わろうとも、リーヤちゃん達は物語世界で生きています。


「そうじゃな。ワシも、そうやって作者殿に生み出してもろうた存在じゃが、今でも生きておるのじゃ!」


 チエちゃんには、色々助けてもらいました。

 物語を進める(ストーリーテラー)上でも、便利役、道化師、そしてデウス・エクス・マキナ(ご都合主義)としても。


「ワシ、コラボ出張先でも使ってもらえたのじゃ!」


 そうでしたね、本当にありがとうね。


「今更なのじゃ! 別にワシが居なくなる訳でもないのじゃ! これからも作者殿の作品世界には顔を出すのじゃ!」


 それはご勘弁を。

 あとがき世界なら構いませんけど、物語内には来ていただくと、そこの主人公を食っちゃいますから。


「そうじゃな。それは禁じてなのじゃ。では、本当のラスト! 明日の更新を楽しみにするのじゃ!」


 では、まだ続く物語をどうぞお楽しみくださいませ!

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