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僕は異世界で美幼女姫様と刑事をする。〜異世界における科学捜査の手法について〜  作者: GOM
最終章 捜査その10:僕は美少女姫様と異世界で刑事をする!

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第18話 巡査部長は、作戦会議に参加する!

 吸血鬼を対策室で退治して一週間程過ぎた頃、僕達の元へマユコから連絡が入った。

 ケラブセオンに関してかなりの情報を入手できたので、今後の事を相談したいとの事だった。


「本職の警察であるウチよりも、民間のお母さんの方が情報通なのはどうなんでしょうね、アヤメさん」


「そこはしょうがないわよ。わたしだって、昔はマユコさんに随分と鍛えられたし、あそこにはチエさんにコトミさんという、情報を扱わせたら普通じゃない人達もいますからね」


「コトミお姉さんや皆さんには、アタシも随分お世話になりました」


「オレは、あのお母さんとチエ様には一生頭が上がらないよ。あ、コウタ兄貴にもだね」


 超常犯罪対策室、それ自体は以前からアヤメを実働部隊隊長、タクトをバイトとして異界の魔物と戦っていたらしいが、その最中に辺境伯(コウタ)やマユコと接触、一時敵対をしてこっぴどくやられたそうだ。


 その後は、あのお人好し集団の仲間入りをして、今は対策室がマユコ達一家と委託契約をしているような関係らしい。

 ルナもその時に敵として戦い、お人好し集団によって救われたそうだ。


 ……まー、あのお母さん達は異次元級だからね。しかし、マサト先輩の奥様もタダモノじゃないとは、やはりね。


 話によると奥様、コトミは情報処理能力以外にも異能を持ち、ナナと同系列の九十九神使いが出来るらしい。

 可愛い若奥様と思っていたら、僕よりも随分と強いみたいだ。


「でも今、僕にはケラブセオンの監視が付いてます。このままマユコさんの御宅に行ったら、ご迷惑をおかけするかもです」


「そこは大丈夫のはずよ。あの一家で一番弱いのが、小学生のアンズちゃんだけど……。タケシ君も知っているわよね」


「ええ、魔神やら魔物を倒せる小学生女子は僕、他には知りませんって」


 僕は、苦笑してしまう。

 あの家では、全てが非常識。

 異世界どころか異次元なのだ。


 ……リーヤさんでも普通の魔法使いよりずっと強いのに、あそこの家系は普通じゃないもん。そういう中で揉まれる僕も、大概とは思うけど。


「でも、あえて監視を連れて行くのもイヤだから、今回はポータルを使ってお邪魔するわ」


 そう言って、アヤメはチエ謹製のポータルを事務室の壁際にセットした。


「あ、あそこの家にポータルの基幹システムがあるんでしたね」


「そうそう。イルミネーターとかの統合支援システムやらのメインサーバーもあそこにあるの。ウチには小型バージョンしかないから、いつもあっちから支援してもらっているわ」


 前回、吸血鬼と戦った時フォルに支援をしてもらったけれど、今フォルは母屋の隣にあるマユコ所有のアパートに住んでいる。

 そういう意味でも、安全かつ安心できる場所だ。


「では、早速行くわね。寺尾さん、すいません。留守番を御願いできますか?」


「ああ、私が向こうへ行っても何の役にも立たないからね。さて、タケシ君。無事にリーヤちゃんと会える事を、私も祈っているからね」


「ありがとうございます。では、行ってきます!」


 アヤメ、タクト、ルナ、そして僕はポータルを潜った。


  ◆ ◇ ◆ ◇


「こんにちは」


「あら、いらっしゃい。てっきり玄関から来ると思ってたわ。監視の事なんか気にしなくても良いわよ。あっちも色々状況が変わったみたいだし」


 お婆ちゃんになっているはずのマユコは、どう見てもアラフォー前の美貌で僕達を迎えてくれた。


「今回は急な話で、すまんのじゃ。急に状況が変わってしもうたのじゃ。その代わりに、リーヤ殿とは連絡が付いたのじゃ! 詳しい事は全員が揃い次第、話すのじゃ!」


 いつもよりは疲れた風を見せるチエ。

 元気イッパイの幼女魔神らしからぬ様子に、僕は少し心配になった。


「チエさん、大丈夫ですか? お疲れのように見えますが……」


「タケ殿、心配をかけて済まぬのじゃ。相手が相手なので、本体がリーヤ殿のところにおって、ワシは分身なのじゃ。正直、分身ではかなり苦しいのじゃ」


 珍しく弱音を吐くチエ。

 どうも、かなり事態は大変らしい。


「分かりました。では、中に入らせて頂きますね」


 僕は、ポータルが設置された縁側から玄関に廻って母屋へと入った。


「タケシ君、いらっしゃい!」

「リーヤちゃん、早く奪還しようね!」


 コウタ・ナナ夫妻が僕達を出迎えてくれた。


「辺境伯、伯婦人。ご無沙汰いたしております。今回は、色々とお世話になってます」


 僕は、異世界関係者として夫妻に挨拶をした。


「タケシさん、そんな他人行儀はボクイヤだよ。ここじゃ、ボクはコウ兄ぃの妻でおかーさんの娘。それ以上でもそれ以下でもないもん」


「俺の子を生んでくれたお母さんってのは、忘れていないかい、ナナ?」

「あ、そうだ! アキトくんのママでした」


 ナナの腕の中には赤ちゃんがいた。

 コウタとナナの幸せの結晶だ。

 見ていると、僕の心も温かくなっていく。


「アキト君と言われるのですね。そういえば、ごたごたで祝福が遅れてしまっていました」


「いや、しょうがないよ。あんな事が起こって、リーヤちゃんと引き離されてしまったのだから」


 僕は、逆にコウタに気を使われてしまった。


「そろそろ来れる面子は全員来たのじゃ。後はネット会議じゃな。では、恒例の作戦会議を行うのじゃ! どんどんぱふぱふ!」


 沢山の顔が映る巨大CRTをバックに、チエが作戦会議のスタートを宣言した。

「そういえば、アキト殿の事は今回初登場じゃな。第九章との1年の間にナナ殿が生んだ男の子じゃ。今は、えーっと7ヶ月くらいかななのじゃ。どっちかというとナナ殿似の可愛い男の子なのじゃ!」


 そういえば、「功刀康太」作品の最終回くらいでナナちゃんが子供を生むのを妄想するシーンを書きましたが、今回やっと実際に赤ちゃんを登場させることができました。


 こうやって作者たる私が作った世界の中で、命が続いていくのを見るのは、何か感慨深いものがあります。


「そうなのじゃ! ワシも命が紡がれていくのを見るのが、一番好きなのじゃ!」


 そういえば、今回分身が司会との事、こちらにも忙しいのなら来なくても良いんですよ、チエちゃん?


「こっちも分身じゃ。それに作者殿から直接情報を入手する方が早いのじゃ!」


 何処の世界に、「第四の壁」の向こうの作者を脅迫してまで情報を入手するキャラが居るのやら。

 我ながらとんでもない存在産み出しちゃいました。


「そういう意味では、ワシは作者殿の『娘』なのじゃ。甘やかしてくれてもいいのじゃぞ?」


 そりゃ娘は可愛いですけどね。

 リアルじゃ息子しかいないもん。


「そんな作者個人情報は、どうでも良いのじゃ!」


 ですね。

 では、明日の更新をお楽しみに!

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