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僕は異世界で美幼女姫様と刑事をする。〜異世界における科学捜査の手法について〜  作者: GOM
第6章 捜査その6:日本ドタバタ観光編

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第34話 美幼女は、くいだおれの街にびっくりする。

「ここが天下の台所、大阪・ミナミの繁華街、道頓堀なのじゃ!」


 僕達は地下鉄御堂筋線、難波駅を降りて地上に出た。

 そこは西日本最大の繁華街、「くいだおれ」の街、道頓堀。


「人が多いのじゃ! それに東京とはまた違うのじゃ!」


 リーヤは周囲の人ごみを見て驚く。


「そうですね。僕も生まれはどっちかというと関西圏なので、こっちの雰囲気の方が好きなんですが。後、リーヤさんの日本語も京言葉の変形型ですから、こっちの方が話し言葉が似ているはずですよ」

「確かに、何か此方(こなた)の話し方に近いのじゃ!」


 周囲の観光客が僕達を見て、スマホを向けて来るのは、もう毎度の事。

 しかし、東京よりも距離感が近い人が多いから……。


「そこの可愛い羽生えた(ねー)ちゃん達、オバちゃんらと一緒に写真撮らへん(撮らないの)? 飴ちゃんもどうや?」


 はい、来たよ。

 大阪名物、ヒョウ柄のオバちゃん達。

 あっという間に間合いをつめてくる。


「何、此方に飴くれるのかや? タケ、此方写真に写っても良いかや?」

「ええ、無害なオバちゃん達ですから、どうぞ」


 オバちゃん達、リーヤが優美な京言葉の変形を話すので大興奮。


「えー、姉ちゃん、日本語分かるのかいな? 話し方も可愛いやん。そこのボーヤがナイト様かいな? ボーヤも一緒に写真に入らんかい! あ、耳長のねーちゃんやわんこのニーちゃんも一緒においで! 皆で一緒に写った方が旅行の写真は楽しいにきまっているんや!」


 それからオバちゃん達やおねーちゃん達に随分と捕まった僕達だった。


「タケ、この女性達は一体何者なんだ! このプレッシャー、魔力を殆ど感じぬのにすごいぞ!」

「陛下、これこそ大阪の最強人類。大阪ナニワのオバちゃんです。大丈夫、彼女達を味方につけたら、怖いものは無いです」


「あ、そこの角生えたボーヤも可愛いやん。オバちゃんとツーショットせーへんかい?」


 日本語が分からないはずの少年皇帝、ブルっと震えていた。


 ……異世界でも、オバちゃんはパワー強いけど、ナニワ系は別格だもんね。


  ◆ ◇ ◆ ◇


 僕達は写真撮影の後、オバちゃん達に色々教えてもらって、今は道頓堀を歩いている。


「拙者、時代劇で大阪の事を聞いていたでござるが、ノリは今も変わらぬでござる!」


「うん、アタイも東京よりはコッチのノリが更に好きだね。吉本新喜劇の街だし。というか、日本は好きな事、面白い事ばかりで楽しいよ。さすが、カンナちゃんやタケっち、コウタさんやナナちゃんの生まれた国だね」

「わたしもギーお姉ちゃんと今の日本を楽しめて嬉しいよ」


「タケ、あれはナンじゃ! 大きなカニが看板にあるのじゃ!」

「リーヤさん、あれはカニ料理専門店の看板ですわ」

「何、カニ料理とな! キャロや、此方カニも食べたいのじゃ!」


「リーヤお姉さん、無茶言わないで下さい。あそこのお店大人気店だから予約ナシは難しいよぉ」

「フォルや、そうなのかや。タケ、何か食べる方法無いのかや!」


 ウチの面子は見るもの、聞くもの珍しくて、大興奮状態だ。


 ……東京とも違って、街が客を包み込む感じなんだよね、大阪って。


「タケ。そういえば、大阪の人達の話す言葉ってリーヤのに近いですけど、イントネーションはタケも同じよね。タケって東京の人と同じ言葉は話すけど、少し違うような気がするの」

「マム、おっしゃるとおりです。さすが、お見事です。僕の生まれた処は、まだもう少し西ですが、文化圏はここ大阪に近く古くから大阪と交流があったので、元々話す言葉は関西弁、大阪の言葉に近いんです」


 マム、僕の会話イントネーションから答えを導く。

 さすが捜査室の室長、観察眼と推理力が凄い。


「タケ。この街のパワー、帝都の下町に似てはいるが、もっと凄いな」

「ええ、江戸幕府が出来る以前から、日本の中枢京の都の物流を一手に支えた商人の街ですから」


 少年皇帝、先程大阪のオバちゃんに圧倒されてから、すっかり周囲の雰囲気に呑まれている。


「さあ、今日の昼食はココじゃ! ワシが予約済みなのじゃ。大阪といえばコナモン。存分に食べるのじゃ!」


 道頓堀中心のビル上層にある店舗に僕達はチエにより案内された。


「チエ殿、コナモンとは何なのじゃ! 美味しいのかや!」

「それは食べてのお楽しみなのじゃ! 本場のコナモン、小麦粉文化を味わうのじゃ!」


 そして、僕達は存分に関西風お好み焼き、明石焼き、鉄板焼きを味わったのだ。


「此方、もーここに住みたいのじゃぁ! タケ、さっそく日本へ在留許可取るのじゃあ!!」


 あらぬこと叫ぶリーヤであった。


  ◆ ◇ ◆ ◇


 観光4日目、夕方。

 僕達は、新大阪駅に再び戻り、今度は京都まで新幹線で移動した。


「むにゃむにゃ、此方もー食べられないんじゃぁ」


 そして京料理を存分に楽しんで、一休みの時間。

 また僕とヴェイッコの合い部屋に入り込み、僕の布団の上で大の字で寝るリーヤである。

 しかし、僕も慣れたもの、浴衣からはみ出した真っ白な脚や肌蹴(はだけ)て見えそうな胸元には視線を動かさず、寝冷えしないように胸とお腹に布団を掛ける。


 ……リーヤさん、ジュニアブラ見えてますよ。


 なお、ヴェイッコもお酒を楽しんで、今は夢の中。


「チエさん、そろそろ僕の実家に行くスケジュール教えてくださいませんか? 僕、母に知らせないと困るんですが」


 僕は縁側でゆっくり冷酒を嗜んでいるチエに聞く。


 ……僕とリーヤがエッチな事しないか、監視しているつもりなんだろうけど、どーして僕の部屋で呑むのかねぇ。


「そうじゃな、タケ殿にこれ以上イジワルするのも悪いのじゃ。明日、午前中は京都観光をして、昼から移動じゃ。ワシ、タケ殿の生まれ故郷には少々土地勘があるのじゃ!」


 チエは幼いながらも優美な白い顔を酒によって朱に染め、僕に話す。


「僕には一切聞かずに西日本まで来たのですから、なんとなくそうとは思っていました。確か10年前に丸亀に行ったと言っていましたし」


 僕は海水浴でのチエの会話で、わざわざ丸亀城の事を話題にしたのが気になっていた。

 もっと有名な姫路城とかを作った方がわかり易いのに。


「良いカンをしておるのじゃな。しかし、仏殿城の方が良かったかや?」

「アソコは模擬城(レプリカ)で、元々城郭なんて無いですよ、しかしそこまで知っているのなら、僕はもう何も言いません」


 僕は地元の超マイナーな城の別名を言い当てられたので、苦笑いをする。


 ……イタズラ心一杯の魔神さま。どこにフラグ仕込んでいるか分からないな。


「何、変なフラグは作っておらぬぞ。タケ殿のご母堂殿とリーヤ殿が会うだけで、大きなフラグなのじゃ。その成功に到るお膳立て以上の事は何もせぬよ。頑張るのじゃぞ!」


 チエは、幼い顔に似合わない慈母の表情で僕を見つめた。


 ……チエさんって、時々お母さんを感じるよね。


「はい、そこは頑張ります!」

「うむ、良い返事じゃ。さあ、ワシはもう少し呑んだらリーヤ殿を連れ帰るのじゃ。タケ殿は紳士なナイト殿じゃから安心じゃが、このままならムラムラして眠れぬのじゃろ?」


 チエは慈母からニタニタ顔に急変する。


 ……前言撤回、世話焼きオバちゃんだよ、これ!

 関西に来ても、皆さんはドタバタしています。

 しかし、このまま無事にタケくんの地元へ移動できるのか、明日の更新をお楽しみに。


「作者や。またイベント起こすのかや? あまりタケ殿を虐めるでないのじゃ!」


 大丈夫、吊り橋効果は絶大だもんね。

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