表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
僕は異世界で美幼女姫様と刑事をする。〜異世界における科学捜査の手法について〜  作者: GOM
第6章 捜査その6:日本ドタバタ観光編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

151/351

第29話 新米騎士爵は、海で遭難しかける。

挿絵(By みてみん)


 「ふー、此方(こなた)は少々疲れたのじゃぁ。でも今から泳ぐのじゃぁ!」


 海の家での写真撮影の後、僕達は沢山の観光客に囲まれ、質問攻め。

 写真撮影の許可で大変だった。


「あ、あのコ、エルフの姫様だぁ!」

「あの子も天才猫少女よぉ!」


 過去、地球のマスコミで顔が知られたリタ、フォルも捕まってしまい大変。


「あの男の子、まさか……」

「ええ、まさか皇帝が、いくらなんでもこんなところに居ないわよね。他人の空似かしら?」

「でも、もしかして?」

「もしそうなら、そっとしてあげましょう。せっかくのお忍びなんだもの」


 少年皇帝も、最近顔が地球に知られたものの、似ているというレベルで落ち着いている。


 ……普段立てている頭髪が、今は濡れてべったりだから陛下だって気が付かれていないんだ。でも、何人かはワザと気が付かないフリしてくれているみたいだね。助かるよ。


「あー、冷たくて気持ちが良いのじゃ! タケ、こーじゃ!!」


 リーヤは、ぱしゃぱしゃと水しぶきを上げる。

 そして僕目掛けて魔法で大波を作りぶつける。


「あぁー、リーヤさん。魔法は禁止ですよぉ」


 僕は波に飲まれ、ぐるんぐるんと水中で回転した。


「げほげほ。もー、いきなり何するんですかぁ」


 僕は、なんとか波間から顔を出して、リーヤに抗議する。


「なれば、ワシはこーじゃ!」


 そして僕は、何故かチエによって空中へ飛ばされる。


「あれぇぇ」


「わたしもぉ」


 更にリタの打ち上げ水柱にソフトキャッチされて、水柱の中で混ぜられた僕。


「きゅぅぅぅ」


 そのまま、僕の意識は遠のいた。


  ◆ ◇ ◆ ◇


「チエちゃん、リタちゃん、タケシ君に恨みでもあるのぉ! 2人ともやりすぎです! リーヤちゃん、うれしいのは分かりますが、戦闘時・緊急時以外で魔法は禁止! 皆さんも、他のお客様のご迷惑にならないようにしてね。わかったぁ!」


 僕の耳に、迫力満点のマユコの声が聞こえる。


「ごめんなのじゃぁ」

「はいなのぉ」

「此方もやり過ぎたのじゃぁ」


 僕は3人がマユコに叱られているのを聞いて、眼を覚まして起きだす。


「あ、タケ大丈夫なのかや?」

「はい、なんとか」


 早速、僕が気絶から復活したのに気が付いたリーヤ。

 座っている僕の横に来て、その小さな手で背を撫でてくれる。


「すまんのじゃ! あまりに楽しかったから、ふざけすぎたのじゃぁ」

「もう気にしていないですから、大丈夫。リーヤさんは、そんなに楽しかったのですね」


 僕はリーヤの頭の上に手を載せ、いつもの調子で撫でる。


「おう、良い眺めなのじゃぁ!」


 いたずら娘の魔神将(チエ)は、僕とリーヤの様子をHDカメラで撮影する。


「チエちゃん! 貴方には反省っていう概念は無いのかしらぁ」


「そんなのは、自重と共に(いにしえ)の彼方へと捨ててきたのじゃ……。あ! 冗談じゃ、冗談に決まって()るのじゃ。ワシ、まだ死にとうないのじゃ! 母様(かあさま)、タケ殿、リーヤ殿、ごめんなさいなのじゃ」


 「オフザケ」が治らないチエに、途轍(とてつ)もない殺気(プレッシャー)を掛けるマユコ。

 それに恐怖を感じて、撮影を止めて土下座する魔神将(アークデーモン)


 異世界以上の異空間に笑ってしまう、僕とリーヤであった。

 なお、後から聞いたところによると、マユコは殺気だけで低級魔神(レッサーデーモン)やら雑魚妖怪なら粉砕できるらしく、本気なら魔神将はおろか、魔神王(デーモンロード)すら殺気だけで倒すんだとか。


 ……どんだけ、常識ハズレの家族なんだろうねぇ。僕もイイ加減異世界になれたけど、地球は日本にもっと『異世界』が存在したよ。


  ◆ ◇ ◆ ◇


「タケ、あの沖合いの大きな船はナンじゃ? 距離が分からぬから正式な大きさが分からぬが、タダモノでは無いのじゃ!」


 今、僕はリーヤと共にビーチパラソルの下で休憩中。

 リーヤが指差した先には、巨大な豪華客船らしきものが見える。


「あれは、超国籍(グローバル)企業(エンタープライズ)、ケラブセオン・エンタープライズ、アジア支社の社屋兼アジア地区マネージャーの家たるリコリス号じゃな」


 僕が説明する前に答えてくれるチエ。

 まるで波間に浮かぶ城とも見える巨体な船。

 僕は、その威容に何処か禍々しいものを感じた。


「ケラブセオンは、ワシの技術の一部を買うて(かって)くれたのじゃが、軍事分野で使いすぎなのじゃ。どうやらパワードスーツやら、サイバネ技術を開発中らしいのじゃ!」


 チエは、ぷんぷんモードで沖の巨大客船を睨む。


 ケラブセオン、ギリシャ語で神々の雷という意味らしい。

 情報によるとアメリカに本社がある超国籍企業、コンセプトは「ゆりかごから墓場まで。宇宙から砂漠の戦場、そして全ての家庭へ」

 服飾、食品、重工業、自動車、家電、医療医薬品、宇宙に軍事。

 数多くの分野に手を伸ばしている超大企業だ。


「確かアジアマネージャーは、華僑系と聞くのじゃ。また日本で大きな商売でもする気なのかや? ワシ、また動く必要があるのじゃ。ワシの技術を悪用するのは許せないのじゃ!」


 チエは、僕達に初めてイラつく姿を見せた。


 ……楽しい事好きで、いたずらっ子のチエさんが、ここまで怒りを見せるなんて。どういう会社なんだろうか?


 僕は、妙な感覚を感じながら沖の巨大船を眺めた。

 もうちょっと続く海水浴シーン。

 書きたいシーンやら、後への伏線やら。

 第6章は、第5章以上に長編になりそう。


 では、今後とも宜しくです。


「ワシ、まだ活躍できるのじゃ!」


 はいはい(笑)。

 チエちゃん、もう少し宜しくです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ