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僕は異世界で美幼女姫様と刑事をする。〜異世界における科学捜査の手法について〜  作者: GOM
第5章 捜査その5:帝都大動乱!

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第38話 新米捜査官は、邪神と騙しあいをする!

「なるほど、それは計算外でした。あ、なら逆にこれを邪神を誘う罠に使えませんか?」


 僕の脳裏に策が思い浮かぶ。


「ほう、余を邪神を呼び込むエサに使うのか!」


 少年皇帝はノリノリだ。

 今まで待機しか出来ず、悔しい思いをしていたのだ。

 攻めに自分を使えるのなら、それは嬉しいのだろう。


「陛下には危険が多くなりますが、そうです。あ、もっと良い手があります。陛下、アレクさんには大変になりますが、陛下の安全性は高まりますし、確実に敵の裏をかけます。チエ様! チエ様達がこちらに来たのは邪神にバレていますか?」


 僕は思いついた策を実行すべく動く。


「タケ殿、ワシの事はチエちゃんと呼ぶのじゃ! ワシは決して様なぞ言われる程立派な者ではないのじゃ。ただでさえ、色んなとことで妙な信仰対象になっていて困っているのじゃ!」

「では、チエさん。先ほどの質問にお答えくださいませ」


 僕は空気を読まず、あえて「さん」で呼ぶ。


 ……だって、リーヤさんですら「ちゃん」呼びをしていないのに、チエさんを「ちゃん」呼びしたら僕は無事じゃすまないよぉ。


 案の定、リーヤは僕をジト目で見ている。


 ……よし、セーフ! ……かなぁ。


「どうして『ちゃん』と呼ばぬ、……。あ、そういう事じゃな。分かったのじゃ、『さん』なら構わないのじゃ! うむ、絶対では無いがワシらが、ここにおるのは邪神にはバレてはおるまい。魔力もある程度ステルスしておるし、向こう(エンデ)にはコウタ殿含めてワシの分身体を置いてきておる」


 チエはリーヤが僕に向けている視線の意味を理解してくれた。


 ……察しが良くて助かりますです。


 チエは俗に言う多重影分身が出来るらしく、聖獣との対話をする為に惑星エンデに自身と自身が化けたコウタを残してきているらしい。


「会談をする程度なら1/20程度の魔力を2人分残しておけば十分じゃろ。時間短縮と敵を欺くには味方からなのじゃ!」


 目の前にいるチエは9/10らしい。

 ステルスモードというが、僕には底知れぬ魔力を感じてしまう。


「ほう、ステルスでの魔力を感知できるとはタケ殿、察知能力には才能があるのじゃな。それも磨くと武器になるのじゃ!」


 僕が、隠しているはずの自身の「力」を見抜いている事に気が付いたチエは、僕に指導をしてくれる。


 ……チエさんって指導者としての才能もあるんだ。科学者としても凄いし、人格者っぽいし、とっても強い。完璧超人、いや完璧魔神じゃない?


「あ、ありがとうございます。でしたら、作戦は可能になりました。策ですが……」


 僕は、皆に策を話した。

 

  ◆ ◇ ◆ ◇


「まったくバカだな。流石は大物界の小物さ」


 コウタは、金色に光る魔力斬撃を空に浮かぶ邪神に繰り出す。


「私の何処がバカなのだぁ! オマエこソ、馬鹿だろう。今の攻撃で皇帝は亡きものになったはずだ!」


 コウタに切り刻まれながらも足掻く邪神。


「じゃあ、今放送しているのは誰なのかい?」

「なにぃ!」


 邪神は、攻撃後にも放送が未だ続いている事に驚く。


『今回の騒動を起こしたのは、異界の邪神を名乗る愚か者。『這い寄る混沌』と自称する道化だ』


「どうして放送が止まらない!」

「だって録画放送だからね」


 コウタはネタバラシしながら、邪神を刻む。


「では、玉座に皇帝は……」

「今、いる訳ないじゃん、だから馬鹿って言ったのさ」


  ◆ ◇ ◆ ◇


「……という事なんです。陛下には悪い事をしました。録画は深夜でしたからね。今頃おねむじゃないかな?」


「それで、馬鹿な邪神はワナに嵌ったという事じゃな。うむ、お見事じゃ。では、これ以降も策を頼むのじゃぞ。ワシは楽しいのじゃ!」

「うみゅぅ、一応は分かったのじゃが、どうして邪神は引っかかったのじゃ? そこが此方(こなた)には分からぬのじゃ?」


 ステレオ「のじゃ」美幼女に挟まれて、僕はアップアップだ。


「まず放送という時点で邪神は気に入らなかったと思います。せっかく自分が蒔いた『悪意の種』が完全に消されたのですから。この時点で頭に血が上っています。また、放送=生放送だろうという思い込みがあったはずです。異世界最初の放送、まさか大事な政見放送を録画で行うはずが無い、そんな思い込みが敗因です。このままコウタさんが邪神を押しつぶせば一件落着ですが……」


 僕は、ここまで作戦がうまく行き過ぎている事が気になる。


「このままで済むはずは無いと思うておるのじゃな、タケ殿は」

「はい、こんなに簡単に倒せたら楽なんですが……」


 そんな事を話していた時、イルミネーターから警告音が鳴った。


「邪神が地下通路に現れました。呼称邪神Bとします。現在、無人砲台、オートマトンで戦闘中。早く対応御願いしますぅ」


 フォルから悲鳴に似た声が聞こえる。


「お2人、ここはコウタさんに任せていきますよ!」

「ほいな!」

「おうよ!」


 僕は、普段使っているもの(M110A)よりも随分重い対物ライフルを担いで、屋上から地下へと走った。


 ……邪神、お前の思うようにはさせないぞ!

 邪神との騙しあいの作戦、こう描いてみました。

 政見放送って地球でも生放送のイメージありますよね。

 それをあえて録画で行う、タケ君の作戦大炸裂です。


 では、明日の更新をお楽しみに!

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