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僕は異世界で美幼女姫様と刑事をする。〜異世界における科学捜査の手法について〜  作者: GOM
第5章 捜査その5:帝都大動乱!

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第26話 新米捜査員は、異界の魔物と戦う!

「あ、起きたの。おじちゃん、大丈夫?」

「う、ううう」


 ここは、城内にある控え室。

 そこに設置されたベットに横たわっていたクレモナ伯グリゴリーは、眼を覚ました。


「一体、ワシは。あ! オマエ、いや貴女(あなた)は、貴女様は、何者なのですか!?」

「え、わたし? わたしはリタだよ。」


 いまひとつピントが合わない2人の会話である。


「グリゴリー、やっと目が覚めたか」

「へ、陛下! この度は陛下の御前(おんまえ)で帝国に恥を塗り、誠に申し訳ありませぬ。こうなったら、この皺腹(しわばら)掻っ捌(ひっさば)いて……」


 グリゴリーは少年皇帝が見舞いに来た事にびっくりし、ベットから飛び起き床に土下座しながら、自害を言い出す。


「おい、余はそんな事は言っていないぞ」


「おじちゃん。わたしは、おじちゃんが死んだら悲しくなるの。だから、そんな事言わないで」


 リタ姫は膝を付きグリゴリーの手を握り、接触念話(テレパス)でグリゴリーと話している様だ。

 通訳のはずのナナが「えっへん、ウチの妹すごいでしょ」って顔で何も仕事をしていないにも係らず、話が通じているし。


「酷い事を言ったワシを許してくれるのか?」


「うん、だっておじちゃん。本当に陛下や帝国の事が心配で暴れちゃったんでしょ? わたし分かるの。だから、わたしは、もう怒っていないよ。でもね、今度からは、もうちょっと考えてね。戦いって悲しい事が多いの。せっかくお話できる口があるんだもん。こうやって話し合おうよ」

「おぉぉぉ」


 グリゴリーの手を両手で掴み、慈愛のまなざしで「ひまわり」の笑顔をするエルフ乙女(リタ姫)

 その慈愛に触れて号泣するグリゴリー。


「陛下、こういう事ですので、おじちゃんを許してあげてくださいませ」


 リタ姫は少年皇帝に顔を向け、グリゴリーの減免助命を願う。


「ふうぅ。勝った者が助命を願うんだ、余は何も言わぬよ。グリゴリーよ、其方(そなた)は、リタ姫が帝都へ赴く途中に襲われた件について何か知っておるか?」


「い、いえ。そのような事は、今始めて知りました。ワシ、いえ私は帝国に仇名すものとは戦いますが、そのような卑怯な事をせずに正々堂々戦います」


 残った右目から涙を流し話すグリゴリー。


「そうか。其方の性格からしてそれは無いと思っておった。先ほどの戦いを見ても卑怯な事はいっさいしておらなかったし、剣を姫に向ける事すらもしなかった。余は其方を信じるぞ。今後は短気な行動を起さずに、更に帝国に仕えるのだ。今回の恥は、今後の己の行動で償え!」

「ははぁ」


 涙を流しながら、ひれ伏すグリゴリー。

 確かに決闘中には一切剣を抜かなかった彼である。

 シールドバッシュからの衝撃波で軽く吹っ飛ばして終わらせるつもりだったのだろう。

 しかし、リタ姫の非常識レベルの攻撃でそんな気づかいは無駄に終わったのけど。


 ……となると、別の黒幕が居ることになるんだけれども。


  ◆ ◇ ◆ ◇


「陛下、急いで玉座へお戻り下さい」


 ほっこりとした雰囲気の控え室に、皇帝側近のアレクが飛び込んできた。


「一体、何があったのだ?」

「帝都北方から見たことも無い魔獣が多数襲来しているとの事です! 現在北壁守備隊が交戦中ですが、苦戦しております」


 衝撃的な情報に皆に緊張が広がる。


「陛下、急いでお戻り下さいませ。わたくしは、シームルグ号に行き情報端末を持ってきます。今はとりあえず、このイルミネーターをお使い下さい」


 マムは自分が使っていたイルミネーターを陛下に渡した。


「皆、敵が動き出しました。まず先手の威力偵察としてリーヤ、ヴェイッコ、ギーゼラ、タケは4WD車で帝都北壁の城門へ行って。出来れば敵の正体の把握と避難民が逃げるだけの時間稼ぎを御願い。でも、無理なら逃げていいの。命は大事にしてね」

「アイ、マム!」


「わたくしの可愛い子達、絶対に死なないで!」


 僕達は、マムや他の方々の声援を受けて一路帝都北方城門へ向かった。


  ◆ ◇ ◆ ◇


「こりゃ、一体なんでござる?」


 僕達は帝都を囲む街壁の上から、帝都に迫り来る敵を見た。


 6m程で縦に割けた口を持ち、前腕部が2つに分かれた巨人(ガグ)、3mの一切毛が無い単眼巨人(アルスカリ)、地面を這うイカっぽい芋虫(クトーニアン)、毛むくじゃらで腕が妙に長い原始人(グノーフ=ケー)、肉の山に沢山の触手をもつ魔物(ロイガー・ツアール)、ピンク色をした4本足の甲殻類(ミ=ゴ)半漁人(ディープワンズ)、のっぺらぼうでコウモリ羽を持つ黒いやせっぽち(ナイトゴーント)


 それらは、ここ異世界では一度も僕が見たことがなく、また図鑑などにも居ない種族だった。

 そんな集団が、おそらく数千から一万程徐々に街門へ近づいている。


「とにかく、映像を送るのと同時に避難の時間稼ぎしましょう。守備隊がいる辺りより遠方へ無反動砲で砲撃、近付いたらグレネードで退治します。ヴェイッコさん、ギーゼラさん御願いします。リーヤさんは僕と一緒に飛んでいる奴らを落します!」

「おう」


 僕は2脚を展開、ライフル(HK-M110A)で早速黒い飛んでいるやつの頭部に銃弾(7.62mm弾)を叩き込んだ。


「きゅ」


 口もない顔から声らしきものを発して、僕の初弾を受けた魔物(ナイトゴーント)は頭蓋を破裂させて地上へ落ちてゆく。


「まずは、一つ!」


 続いて僕は、どんどんライフルを撃った。


「ふっとべー!」


 僕の横ではリーヤが複数の魔力弾を展開し、同時に8発発射した。

 その弾は全弾別の魔物に命中し、空中で魔物がはじけ飛んだ。


「よっしゃー!」


「いくでござる!」

「後方OKだよ」


 爆風を後方へ逃がし、ヴェイッコが撃った砲弾が怪物の中心に突き刺さり爆発、一部の小型の怪物は空中を舞う。


「次弾装填でござる!」

「あいよ!」


 ギーゼラはせっせとヴェイッコが持つ無反動砲に榴弾を装填している。

 弾がある間は、この攻撃で時間が稼げる。

 しかし、接近距離まで近付かれてしまえばお終いだ。


 ……いつまで時間稼ぎが出来るのだろうか。弾切れが怖いよ。でも僕は誓ったんだ。また皆で楽しい食卓を囲むんだって。こんなところで死んでたまるかよ!

 いよいよ敵が動き出しました。

 帝都に迫る異形の異界神話生物、それを迎え撃つタケ君たち。

 しかし、残弾を気にしながらの攻撃。

 タケ君達は大ピンチ!


 明日の更新でタケ君やリーヤちゃん達がどうなるのか

 ご注目です!


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