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コミカライズ連載中【WEB版】享年82歳の異世界転生!?〜ハズレ属性でも気にしない、スキルだけで無双します〜《第11回ネット小説大賞 金賞受賞》  作者: ラクシュミー


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90.パーティーの準備

梅雨が明けて暑い日が続きますね。

熱中症に注意してください。

モーニングティータイムが終わり、ぐったりしたジョアンが厨房の扉を開ける。


「おはよぉ……。」

挨拶をし、作業台に突っ伏す。

「ど、どうした?お嬢。昨日街で変なもん食ったか?」

「具合悪いんすか?食べ過ぎっすか?」

と、エイブさんとベンが心配し声をかける。

「ねぇ〜どうして、食べ物系で具合悪いと思うの?」

私は2人を目を細めて見る。

「だって、お嬢だし。なぁー?」

「うん、ジョアンちゃんだから?」

「ちょっとー酷くない?それ。」

「「あははははーー。」」

「で、どうしてぐったりしてるんだ?」

「お母様に、とーっても為になるお話という名のお小言を頂きました。」


「「あーーー。」」

「……ジョアンちゃん、何やったわけ?」

「えーっと、ケイトさんの所でホットドリンク作ったり、グレイスさんとミシェルさんに即席の料理教室をしたり?あと、冒険者の登録したいって言っただけ。」

「「冒険者!?」」

「うん、だって興味があるもん。前の世界では、物語の中でしかいなかったんだよ。魔獣だっていなかったし…。もし、ここを出ることになっても食べていけるかな?って思って。」

「「ここを出る!?」」

「うん、だってどうなるかわからないでしょ?【無】属性だし、良い就職先もないかもしれないし、政略結婚としても弱い駒でしょ?だったら、1人でも生きていけるのは何かなぁ〜って思って。冒険者は候補の1つにしようかと思って。」

「お嬢、もしかしてそれを奥様達に話したのか?」

「うん。そしたら、お母様だけじゃなくお祖母様とジュリー姉様にも怒られた。」

「「はぁーー。」」

エイブさんとベンは、ため息をつく。

「えっ?何?」

「お嬢、あのな……いや、もう散々怒られたなら俺からは何も言わねーよ。ただ、みんなお嬢を心配してることだけは覚えとけな。」

「うん、わかった。」



「まぁ〜何とかなるってことで、パーティーのご馳走作ろう!」

「クククッ、何とかなるって、相変わらずポジティブっすね。」

「だって、冒険者登録は10才からでしょ?あと5年もあるし、今はやれることやらないと。」

「まぁーな。んで、何作るんだ?」

と、エイブさんが聞く。


「んーと、ローストビーフ、クリームシチュー、ピザ、唐揚げ、サンドウィッチ、フライドポテト、サラダは2、3種類ってこの前話してたっけ?」

「あー、言ってたな。」

「じゃあ、今日はクリームシチューにしよう。この前の鶏がらスープをベースに作るの。まずは、鶏肉は一口大、ジャガトも一口大、タマオンはくし切り、キャロジンは輪切りでクッキー型で切り抜く。頑張ろー!!」


「「おーー!!」」


「次は、肉と野菜を炒めまーす。ある程度炒めたら鶏がらスープを入れて煮る。その間にバターに小麦粉を混ぜます。そこにスープを入れてちゃんと溶かして…野菜が煮えたら、火を止めて溶かしたバターと牛乳を入れてっと。あとは、もう一度火にかけてとろみが出たら塩胡椒で味を整えてー。でーきた。はい、味見〜。」

「「美味い!!」」

「良かった。じゃあ、あとはよろしく〜。」

「「へっ!?」」

「だって、他は作れるでしょ?」

「いやいやいや、ピザ?はわからないっすよ。」

「あーー。そこは、気合で?」

「「無理だから。」」

「へ〜い。ピザ生地面倒だから、ピザトーストにしよう!!」

「「ピザトースト??」」

「うん、パンの上にトメットソース塗って、タマオンやピーパー、ソーセージとか具材をのせて、最後にチーズをのせて焼くの。ん〜、やってみようか?」

そう言って、スライスしたパンの上にトメットソース、具材、チーズをのせてオーブンに入れる。


しばらくすると良い匂いが厨房に充満する。

「チーズの焦げた匂いが堪らないっす。」

「あぁ〜、コレはエールが合いそうだな。」

さすがね〜、エイブさん。

ピザには炭酸の飲み物よねぇ〜。


「出来た〜。う〜ん、いい感じ。」

オーブンをベンに開けてもらい、一緒に庫内を覗く。

「ヤバい、美味そうっすね〜。」

「じゃあ、味見しよう!」


「「「「「イェーーイ。」」」」」

ん?歓声が多い?

バッと振り返るとそこにはノエル達がニコニコし、エイブは苦笑い。オーブンを覗き込んでいたので、いつ厨房に入って来たのか知らない。

「お兄様たち、いつ来たの?」

「今さっき。良い匂いがするから、そっと入って来た。」

と、ジーン兄様が答える。

「はぁ〜。じゃあ、みんなで味見しますか。」

そう言って、ピザトーストをみんなに渡す。

多めに作って、保存食にしようと思っていたのに。お兄様たち、侮れないわねぇ〜。


「「「「「うっま!!!!!!」」」」」

ピザトーストは大好評だった。

「「おかわりーー!!」」

ジーン兄様とヴィーが言うが…。

「ダメです!年末のパーティーで出しますから、楽しみにしてて下さい。」

「「えーーー。」」

「はいはい、我慢する。」

ノエル兄様に宥められ諦めてもらう。

「じゃあ、これでパーティーの料理は大丈夫だよね?」

「あぁ、あとは何とかなりそうだ。ありがとな、お嬢。」

「ううん、じゃあ。あとは、お願いしまーす。」



年末のパーティー楽しみねぇ〜。

身内だけのパーティーらしいから前のBBQの時みたいに、みんなで楽しく食事したり話したりかしらねぇ〜。

それにしても、あっという間の1年だったわねぇ。

来年はどんな1年になるのかしらねぇ〜。




スミマセン。

クリームシチューの手順で、大事な牛乳入れ忘れちゃいました。Σ(゜д゜lll)


トマトソース→トメットソース

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