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コミカライズ連載中【WEB版】享年82歳の異世界転生!?〜ハズレ属性でも気にしない、スキルだけで無双します〜《第11回ネット小説大賞 金賞受賞》  作者: ラクシュミー


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78.孤児院③

予定通り、3話同時更新の3話目です。

「さっきは、ごめんな。貴族だから俺らの事馬鹿にしてるなんて…勝手に決めつけて。」

頭を掻きながらルーが謝る。

「俺も…後ろから、卑怯な真似してごめん。」

デニスも謝る。

「2人を許すわ。でも、今度から勝手な思い込みや人の受け売りを信じる事はやめてね。あと、卑怯な真似もね。」

「「わかった。」」

「じゃあ、2人も友達ね?」


「「「「「えっ!?」」」」」

「ジョ、ジョアンちゃん!?何でそうなるの?」

メーガンが驚きながら聞く。

「えっ?ダメ?」

ルーに聞き、首を傾げる。

「えっ、あっ、いや、ダメじゃねーけど…。俺ら、お前に喧嘩売ったんだぞ?」

「うん、それを買ったんだから買った私に権利がある。」


「「「何が!?」」」

メーガン、タニ、コアが声を揃える。

「えっ?友達になる権利?あれ?」

あら?私も何を言っているかわからなくなってきたわ…。

「ぶっ!!お前、面白れーな。あっははははーー!」

またルーが笑い出す。

「もう!また、笑うしー!…まっ、いーや。で?友達なってくれる?」

「おう!俺で良いならな。」

「うん!じゃあ友達ね。」

「あ、あの…俺も良い?」

デニスが聞く。

「うん!友達ね。…あっ、改めまして、ランペイル家長女、ジョアンです。5才だよ。宜しくね。」

「おう、俺はルーだ。8才だ。ってか、5才に俺は喧嘩売ったのか…。しかも言い返されて、それに対して手を出して…悪かったよ。」

「俺はデニス。同じく8才。まさか5才だと思わなかった…本当にごめん。」

「うん、もう良いよ。これで、わかったでしょ?思い込みは間違うことあるって。」

「あぁ、わかったよ。これからは自分で見聞きしたものだけ信じるよ。…でさ、訓練ってどんな事やってんだ?」

「今はね、私兵団の人と一緒にやってるよ。走って、素振りしてとかかな?」

「それやったら、強くなれるか?」

「ルー君は強くなりたいの?」

「あぁ、強くなりたい…ってか、ルー君ってなんかむず痒い。ルーで良いよ。」

「わかった。ルーはどうして強くなりたいの?」

「俺は冒険者になりたい!稼いでここの生活費にしたいんだ。そしたら腹いっぱい食えるだろ?」

「冒険者って何才からなれるの?」

「10才だよ。だから、あと2年でギルドに入れるぐらいには強くなりたい!」

「ギルドに入るのに試験とかあるの?」

「あるよ。先輩冒険者に勝てたら、ランクが決まるんだよ。ランクに応じたプレートが貰えて、身分証明書にもなるんだ。だから孤児院の男は、ほとんど冒険者になったりするよ。」

とデニスが教えてくれる。

「じゃあ、私も冒険者なる!」


「「「「「えーーーっ!?」」」」」


「えっ?何で?驚くの?」

「だってお前、身分はちゃんとあるし、それに…女の子だろ?」

「女だって冒険者はいるんでしょ?冒険者なったら色々行けるだろうし、それに格好良い!!」

アーサーさんと師匠が元冒険者って聞いて、スゴい興味があったのよねぇ〜。

いかにもファンタジーじゃないの。誰でもなれるなら一度はチャレンジしないと後悔するものねぇ〜。

「まぁ〜受けるのは自由だけどな…。登録ギルドによっても色々あるからな。」

「何?色々って。」

「あー、ギルドの中でもランクとかあるんだよ。だからどこで登録したかによって、冒険者のレベルが違うって感じ…らしいぞ。俺も聞いた話だから、よくわからねーけど。」

「そっか〜。元冒険者に聞けば詳しくわかるかな?」

「知り合いにいるの?」

デニスが、聞く。

「うん、ウチの料理人に2人。今度詳しく話聞いてみるかなー。あっ、ルーとデニス君も一緒に聞く?」

「「聞きたい!!」」

「じゃあ、今度家においでよ〜。」


「「えっ!?」」

まさか領主邸に呼ばれるとは思わず、ルーとデニスは驚く。

「メーガンちゃん達も来る予定だし。…って言っても、年末はバタバタしてるから年明けだと思うけど。」

「話聞けるなら、お願いするよ。」




「…そう言えば、髪紐やランチバッグを売るっていってたけど、どうやって売ってるの?」

「えっと、商会に買い取ってもらうの。で、商会がお店で売るんだよ。」

メーガンが教えてくれる。

「へぇー、そういうお店があるんだ。」

「うん、【ジョウ商会】って言って、今人気のお菓子やソースみたいなの売ってるんだよ。」


「【ジョウ商会】!?」

あれ?もしかして【ジョウ商会】のジョウって私のジョーから来てたりするのかしら?まさかねぇ〜…。


そう考えながら、ちらっとマーガレットの方を見るとニコニコと笑いながらジョアンに手を振る。その隣ではリンジーとナンシーがいい笑顔だ。


あっ、やられた…。

間違いなく【ジョウ商会】の名前は私の愛称から取ったわね…。離れた所でこちらを見てるってことは、きっとナンシーが【身体強化】をかけて盗み聞きしてたわね。


「ジョアンちゃん、どうしたの?」

タニに聞かれる。

「ううん、何でもない。」



こうして、孤児院で5人の友達ができたジョアン。

帰宅してみんなに報告すると、驚きながらも喜んでくれたことに安心していた。

だがジョアンはこの時知らなかった。

そのあと5人の素性について事細かに調査され、ジョアンにとって害にならないか調べられていた事に…。

結果、何の害もない5人だった為ようやくスタンリー達は本当の意味での安心をし、年明けに5人を屋敷に招待する事を許可した。


ちなみに【ジョウ商会】は予想通り、ジョアンの愛称から取った名前で。今までジョアンが考えたもの、作った物を売っていることがわかった。

さすがにドライフルーツを売り出すには、色々と弊害があるので売ってはいなかった。だがマーガレットの知り合いには裏ルートで販売をしており、1番人気の商品と聞いて、ジョアンは驚いたのは言うまでもなかった。




なんとか、同時更新できました。


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