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コミカライズ連載中【WEB版】享年82歳の異世界転生!?〜ハズレ属性でも気にしない、スキルだけで無双します〜《第11回ネット小説大賞 金賞受賞》  作者: ラクシュミー


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74.作りたいもの

いつも読んで頂きありがとうございます。


ーーーアフタヌーンティータイム。


「さぁ、詳しく話して貰おうかしら?」

 お母様が話を切り出す。

「えーっと、ランチバッグのことですよね?」

 ストレージからランチバッグを出す。

「ええ、その通りよ。前世ではそれが、一般的だったのかしら?」

「はい。前世では6才から学校…こちらで言うところの学院に通います。基本的に15才までは、給食と言って学校で昼食が出ました。16才からの通う学校では昼食が出ないので、食堂かお弁当を持参していたんです。それに働いていた人もお弁当を持参してる人もいました」

「えっ!?6才から学院なの?」

 話を聞いていたノエル兄様が驚いていた。

「うん、6才〜15才までは義務教育と言って読み書きや計算、歴史などを勉強するの」

「あーこっちで学院までに家庭教師をつけるようなものか」

 と、アラン兄様が言う。

「そんな感じかな」

「で、学校や仕事に行く時にお弁当を持って行ったってことね?でも食堂とかあるんでしょう?」

 お母様が聞く。

「はい、でも家からお弁当を持って行った方が、節約になるのもありますし、人によっては身体のことを考えて持って行ってました」

「身体のことって何?」

 ヴィーはどういう意味かわからないようだ。

「んーと。ダイエットしたい人とか、逆に鍛えたい人とか?食堂の食事だと、太りやすい食べ物とかあるから、お弁当を持って行って自分で食事管理する感じかな」

「鍛えたい場合は、何を食べるんだ?」

 アラン兄様は食事管理に興味をそそられたらしい。

「えーと、筋肉をつけたい場合は鶏肉の胸肉やササミとか脂が少ない部分かな?でも、バランスよく食べた方が良いから野菜も取らないといけないけど。あっ、あと茹で卵かな?」

 私も詳しくはわからないけど、一時期筋トレにハマっていた先輩はずっとそういう物を食べてたわねぇ〜。私のコンビニ弁当とかテイクアウトのハンバーガーを、羨ましそうに見ながら食べてて、あの時は本当に食べ辛かったわぁ〜。

「胸肉はなんとなく鳥の胸部分ってわかるけど、ササミ?ってなんだ?」

 ジーン兄様が聞く。

「えーっと、確か胸肉の中にある筋だったはず」

 私もスーパーで売ってた物しか買ったことないし、曖昧な記憶だけれどねぇ〜。


「ともかく、ランチバッグは販売するわよ。このサイズは便利だもの。他に、前世であってこちらにない物で便利な物や作りたいものは何かある?」

 お母様が聞いてくれたけど、それは、いっぱいあるのよね〜。ハンドミキサー、ブレンダー、カクテルシェイカー、クッキー型…あら?全部キッチン用品だわ。他は…鰹節削り器、お箸、お弁当箱、水筒とか……。あら、やだ、食べ物から離れられないわ。

「ククッ、その顔はありそうだね。どんな物なの?」

 ノエル兄様に気づかれた。

「えっと、色々あるんですけど、気づいたら食べ物に関係するもので……。えへへへ」

「「「「「あ〜」」」」」

「何でみんな納得してるの?」

「だって、食べるの好きでしょ?」

 と、ノエル兄様。

「料理作るのも好きだろ?」

 と、アラン兄様。

「食いしん坊だしな」

 と、ジーン兄様。

「だって、ジョアンだもん」

 と、ヴィー。

 解せぬ…。しかも、ヴィーの『だって、ジョアンだもん。』ってなんなのよ!


「ともかく、どんな物かリストアップして説明してくれるかしら?」

「えっ?作れるの?」

「それは、物によるわね。ナンシー、紙とペンを」

 それから、思いついた物をリストアップし、時にはイラストも描いて説明した。字を書くのはまだ慣れていないから、ノエル兄様に書いてもらった。

「ん〜、じゃあ作ってくれる職人さんを呼びましょうか。ノエル、ジーン、寮に行ってガンとマーティンを連れて来て」

「「はい!」」

「あの、お母様?なぜガンさんとマーティンさんなんですか?」

「あら?知らなかったかしら?ガンのご実家は大工と木工工房だし、マーティンのご実家は鍛冶屋よ」

「そうなんですか!?」


「「奥様、お呼びでしょうか?」」

 しばらくしてガンさんとマーティンさんがやって来た。

「申し訳ないけど、2人ともご実家に行って誰か話が出来る方を連れて来て欲しいの」

「あの、話とはどんな内容かお聞きしてもよろしいですか?話の内容によって連れて来る人間が変わりますので……」

 ガンさんが言う。

「あーそうよね。ごめんなさいね。実はジョアンが作って貰いたい物があって、それについて作れるのかどうかの相談なのよ」

「製作の可不可の判断ができる者ということですね。かしこまりました。では、今から実家へ行って参ります」

「ええ、お願いしますね。ナンシー、馬車を」

「いえ、そんな恐れ多い……」

 マーティンさんが言うが

「あら?だってお家の方に忙しい中いらしてもらうのよ。それに、その方が早いじゃない?」

「「ありがとうございます」」

 そう言って、2人はリビングを出て行った。



 お母様ってば、即決即行動。格好良いわぁ〜。いかにも仕事出来る女性って感じよねぇ〜。しかも、我が家の馬車を平民に使わせるとか…目的のためなら使える物は何でも使うって感じかしら?前世の私と価値観や観念が同じみたいで、共感出来るわぁ〜。





誤字脱字の報告、ありがとうございます。

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 ╰(*´︶`*)╯♡がんばります

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