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コミカライズ連載中【WEB版】享年82歳の異世界転生!?〜ハズレ属性でも気にしない、スキルだけで無双します〜《第11回ネット小説大賞 金賞受賞》  作者: ラクシュミー


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59.やっぱり規格外

いつも読んで頂きまして、ありがとうございます。

お父様から説明を聞いた、お祖父様とお祖母様は

「「………」」

私を無言で、見つめる。

それをお父様もお母様もお兄様達さえ黙って見ている。


やっぱり、気味悪いと思っているんだわ。

もう、ここにいることが辛い。

気持ちは大丈夫だけど、もう5才の身体的に耐えれないわ。あっ、ダメ……涙が溢れてしまう。


「お、お祖父様……お祖母様…グスッ…ごめ、ごめんなさい。も、もう…私……グスッ……部屋にーーー」

自室に戻ることを伝えて立ち上がろうとすると、お祖父様に抱きしめられる。


「すまん、勘違いさせたようだな。わし達はジョアンのことを軽蔑したわけじゃないんじゃ。ちょっと…いや、かなり驚いただけなんじゃ」

「そうなのよ、ごめんなさいね。驚いて言葉が出てこなくて」

お祖母様もお祖父様に重ねるように、私を抱きしめる。

「えっ…あの…私のこと……気味悪くない?」

「当たり前じゃ。気味なんぞ悪くないぞ」

「そうよ、可愛い孫娘を気味悪く思うわけないじゃない」

「で、でも…私…前世で何も…してない。何の…技術も武力も…持ってなくて…うぅ……役にたたな……うわぁーーん」

私は、祖父母に抱きしめられながら号泣した。


「落ち着いたかのぉ?」

優しくお祖父様に聞かれる。

「はい…ごめんなさい」

「ジョアンちゃん、どうして謝るの?」

「私……【無】属性で、役に立たない前世の記憶しかなくて……でも、そんな私をお祖父様とお祖母様が受け入れてくれて……。本当に申し訳なくて……」

「ジョアンちゃん、そういう時は『ありがとう』って言うのよ」

「お、お祖母様……。ありがとうございます。お祖父様もありがとうございます」

「「どういたしまして」」

「ジョアンちゃん、それに役に立つか立たないなんて、()()わからないじゃない?」

「えっ?」

「そうじゃぞ。まだ、ジョアンの規格外というスキルの事を聞いてないからなぁ」

「でも、そんなに規格外じゃなーーー」


「「「「規格外!!!!」」」」

今まで、静観していたお父様達が声を揃えて言う。


「「「……」」」


「ふはっはははははーーー」

お祖父様が豪快に笑う。

それにつられて

「「「あはっははははーーー」」」

お父様とお兄様達が。

「「うふふふふー」」

お祖母様とお母様も。

「えーーー。何でみんな笑うのぉー」

納得いかなく口を尖らせる。


「はっはっは。じゃあ、ジョアンのステータスをお祖父様たちに見せてあげなさい。スキルの内容説明付きでね」

お父様に言われる。


「はい。【ステータス オープン】で、スキルを【サーチ】」

「「はい!?」」


------------------------------------------------------------------------

 

[ジョアン・ランペイル]


《状態》

   健康

   でも泣きすぎて目が腫れてる


《属性》

   無


《技術スキル》

   サーチS…検索。鑑定。

        見ているあらゆるモノを検索、鑑定可能


   ストレージS…収納。

         許容量∞、収納内一定時間停止。


   リペア… 修理。

       修理する物の構造を理解していれば

可能。

       ただし、素材が必要。


   ファーストエイド… 応急処置。

            止血、痛み止めなら可能。


   アクア…水源。一度に10万リットルまで可能。


   ドライ…乾燥。あらゆるモノを乾燥できる。


   アシスト…補助。

        思考内のあらゆるモノ、事柄について

        検索や補助を行う。

        スキル発動は無詠唱可能。


------------------------------------------------------------------------



「「……」」

お祖父様は口が開きっぱなしだし、お祖母様は目がまん丸だわ。


「あっ、あの……。普通ですよね?」

ひとすじの望みをかけお祖父様達に尋ねる。

「「んなわけない」じゃない!」

「あはは……ですよねぇ〜」

がっくりと肩を落とす。


「スキルが7個なんぞ、聞いたことがないぞ。しかもSが2つも」

「ジョアンちゃん、素晴らしいわ。【無】属性が何よ!これだけのスキルがあれば、関係ないじゃない。しかも無詠唱可能なんて…高位魔術師でもそうそういないわよ」


「父上、母上、実は規格外なのはコレだけじゃないんです」

「何ぃ?他にもあるのか?」

「ジョアン、ドライフルーツを出して【サーチ】を見せてあげなさい。あっ、無詠唱でね」

「えっ?あっ、はい」

ストレージからブレープのドライフルーツを出して、言われた通りに(【サーチ オープン】)。



------------------------------------------------------------------------


[ドライフルーツ:ブレープ]

生のブレープをドライフルーツにしたもの。

長期保存可能。


効能:美肌。

   貧血改善。

   浮腫防止


食べ方:そのまま食べても美味。

    ラム酒に漬け込むと《ラムブレープ》になる。

    ラムブレープをクリームチーズも混ぜても美味。

    ケーキに混ぜて焼いても美味。


補足:ジョアンがスキルで乾燥させた為、

   効果が通常の3倍増し(今のところ)

   美容目的には、もってこい!!


------------------------------------------------------------------------



「「はっーーーーーーーーー!?」」

何度目かのお祖父様とお祖母様の声が屋敷中に響いた。




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