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コミカライズ連載中【WEB版】享年82歳の異世界転生!?〜ハズレ属性でも気にしない、スキルだけで無双します〜《第11回ネット小説大賞 金賞受賞》  作者: ラクシュミー


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534.修学旅行11 料理教室(前)

初めての料理教室〜。

 今日は、スパルタンレースで第二王子ラギール殿下が希望した『“食の女神” の料理教室』。場所は、王宮の厨房。


 参加出来るのは、王城の料理人とアニア国の身分関係なく審査を通った料理人達で、参加費用55,000Gが払える人。誰でも参加出来るとなると人数が多くなることや安全面からの理由で審査があったそうだ。審査は第三審査まであったらしく、内容は書類審査、調理審査、面談だったそうだ。もちろん貴族側からの圧力もあったそうだが、第三次審査の面談での審査官には誰かしら王族がいたようで不埒な考えを持った料理人は除外されたと裏話的な感じでシアさんに聞いた。それでも集められた料理人は、30人を軽く超えていた。その中には、ティガー公爵家の料理人達やキッチン・エイコーンのベアルトさんもいた。


「み、みなさん今日は限りある時間ではありますが、よ、よ、よろしくお願いします」

「「「「「よろしくお願いします!」」」」」

 前世から人前に立つのが苦手な私にとって、この料理教室はなかなかの苦行だ。しかも予想より野太く大きな返事に驚き、未だに心臓がバクバクしている。悲鳴を上げなかっただけ良いと思いたい。


ーー挨拶の次は、今回作る料理についての説明です。


「……こ、今回みなさんに学んでいただくのは、お米の炊き方、唐揚げ、メンチカツ、卵焼きそしてメソ汁です」

 事前にアニア国側から貰ったリクエストから教えてもらいたいと言われた料理にした。唐揚げとメソ汁に使う東の国の調味料はレオパード公爵が交渉のすえ、アニア国でも扱うことになったそうだ。そのレオパード公爵は、第二王女マリアンヌ様の旦那様で外務大臣。以前、私の作ったお弁当タイプの大人様ランチを食べて気に入ってもらい、本気で外交に挑んだ結果だと笑いながら言っていた。ちなみに東の国の調味料を扱っている店舗の中には、バックス商会とグロサリー・エイコーンも名を連ねている。


ーーでは、次に彼らの紹介ですよ。


「……えーっと、こ、今回は私の指導助手として我が家の料理人を連れて参りました。彼らの言葉は、私の言葉と同等だと思って下さい」

 実は、今回の料理教室には王宮の許可を得て助っ人を連れて来ている。指導助手としてタウンハウスからエイブさん、双子料理人のデルコとケリーが来てくれた。と言っても、一緒に来たのではなく、今朝、ベルデが転移で連れて来た。


ーー最後に、作業台ごとに材料を取りに行く指示を。


「……で、では最初に各作業台ごとに材料を取りに来て下さい」


ーーお嬢様、完璧です。

ーーありがとう、ベルデ。

ーーとんでもございません。


 人前で話すのが苦手な私に、ベルデが某料亭の女将ばりに念話で囁いてくれたからちゃんと漏れもなく指示が出来た。囁き女将ならぬ囁き精霊。

「お嬢、まずは米を炊くのからか?」

「うん、そうだね」

「じゃあ、俺は作業台を見て周りアドバイスします」

「じゃあ、私は……どうしましょう?」

「ケリーは、デルコとテーブルを見回って」

「「了解」」


 まずは、米の炊き方ということでステージをベルに譲る。ベルは大勢の料理人達の前で久々に人見知りが発動してしまったが、どもりながらも米の炊き方をレクチャーしていた。その横にエイブさんがいたのも良かったらしい。

 米の炊き方で料理人達が苦労したのは水の量。通常、お米の表面を平らにならしたら手のひらをお米の上に軽くのせ手首を90°になる位まで曲げます。 手の甲が隠れる位まで水を入れたらいいのだが、それがうまくいかない。獣人によっては手が分厚かったり、大きかったりで水量が定まらない。これについては、事前に便利グッズを作ってきた。


 それは、計量カップ。実は、この世界にも計量カップはある。私よりはるか前にこの世界にきた『前世の記憶持ち』が作ったらしい。でも、私オリジナル計量カップには、前世のドレッシング専用計量ボトルのように、カップ側面の目盛部分に米の水量、唐揚げと卵焼きの調味料の黄金比が書いてある。その計量カップはガラス製で目盛は漆を使って書いてある。作ってくれたのはカリム兄のジャミス様。

 オリジナル計量カップは、料理教室の参加者はお持ち帰り可能。というか参加費に含まれている。一般販売については、未だ検討中。

 

「では、次に唐揚げ、メンチカツの下拵えをします」

 米を炊き始めたところで唐揚げとメンチカツの下拵えにはいる。今回の唐揚げは、販売しているレシピの塩味とセウユ味。セウユに関しては、初めて目にする料理人もいるようで興味深そうにセウユの入った瓶を見たり、嗅覚の優れた料理人は鼻をヒクヒクさせていた。

「セウユ味は、馴染みがない方が多いと事前に聞いてますので、まずは実際に食べて頂きます」

 私がそう言うと、エイブさん達が各作業台にマジックバッグからセウユ味の唐揚げを配っていく。それを料理人達は、匂いをかぎ少しずつ味わいながら食べていく。

「これは、塩味よりもしっかりした味付けだ」

「それに塩味よりもジューシーだぞ」

「確かにどちらかと言うと塩味はさっぱりしているからな」

「こっちの方が酒には合うかもしれない」

 などと、あちらこちらで感想が飛び交っていた。





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