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コミカライズ連載中【WEB版】享年82歳の異世界転生!?〜ハズレ属性でも気にしない、スキルだけで無双します〜《第11回ネット小説大賞 金賞受賞》  作者: ラクシュミー


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531.修学旅行⑧ アニア国王都ディール

いつも読んで頂きありがとうございます。

活動報告に、第2巻刊行決定、コミカライズ進行中、つぎラノなど投稿しましたので、そちらも宜しくお願いします!

「……やっとだな」

 誰よりも王都ディール到着に気を張っていた、今回のアニア国組の統括のブライアン先生は、王都の門を見ると溜め息混じりに呟いていた。

 今日の予定としては、まず王宮へ行き代表者ーー各クラスの担任と成績上位五人ーーが国王に謁見。その後、宿泊先である騎士学校の寮に向かう予定。


「エグザリア王立学院の皆様、ようこそアニア国へ。私は宰相のクロウ・ベルウェザー。こちらに御座しますはこの国の王、ハウザー・スカラー・デ・アニア様。そして王妃、ハート・スカラー・デ・アニア様でございます」

 片膝をつき頭を下げていると、以前のように鳥人族の宰相様が王様と王妃様を紹介する。ちなみに、我がAクラスからは担任のブライアン先生、そして成績上位からリキ、カリム、私、ソウヤ、ベル。

「皆、顔を上げられよ。我らは、エグザリアの者達を歓迎しよう。今宵は疲れているだろうから、明日改めて歓迎の宴を催そう」

 

 謁見を終えて、騎士学校に向かった。騎士学校のホールで歓迎会をしてくれるらしく、割り当てられた寮の部屋に荷物を置くと休憩もそこそこにホールに案内された。

 最初こそ騎士学校からの歓迎の言葉や先生の紹介などがあったりしたが、すぐに料理や飲み物が運ばれてきてあっという間に立食式歓迎パーティーが始まった。

「久しぶりです、ブライアン先生。遠い所、ようこそいらっしゃいました」

「武闘会以来ですね、アドルフ先生。今回はよろしくお願いします」

 先生達も、武闘会で面識のある先生達と談笑しつつお酒が進んでいるようだった。もちろん生徒達も、武闘会で面識のある者同士で固まり談笑をしている。

「ジョアン!」

「あっ……ゴールダー。……ガロンも。久しぶり……だね」

「あー、食ってる最中に悪い」

「頬張りすぎだろ……」

 ゴールダーが私に声をかけた時、私の口にはいっぱいのステーキが入っていた。一応返事をしたけど、途切れ途切れだった。

「ごめんごめん。久々に食べたアニア国の料理が美味しくて」

 アニア国は獣人の国というのもあって、様々な肉料理が豊富にある。特に、私が好きになったのはスペアリブ。骨のまわりの肉には特に旨味が凝縮されていて、こんがり焼けたスペアリブは肉の香ばしさと脂のうまみが最高なのだ。そしてアニア国のスペアリブソースは、前世のバーベキューソースに近い。私も何度か作ろうとしたけど、中々上手くいかなかった。

「まぁ、ジョアンにとっては初めての国ではないしな。アニアはどうだ? って聞いても、まだ王宮しか行ってないもんな」

「あっ、でもウル様とバートン辺境伯様には会ったよ?」

 ミンコフとバートン領でのことをゴールダーとガロンに話すと苦笑いしていた。

「まぁ、バートン辺境伯からしたら恩人なんじゃね?」

「そうそう。番いのこともあるしな」

 やはりここでも、番いの話になり獣人にとっては切っても切れないことなんだと実感した。


「そういえば明日からのクラス分け聞いたんだけど、ゴールダー達は何クラス?」

 明日から一緒に授業を受ける騎士学校のクラスは、成績順で下からEクラスからAクラス、そしてその上のSクラスがある。その六クラスに、私達騎士科五十二人が割り振られる。ちなみに、エド、カリム、私、ソウヤはSクラス。ベル、リキ、ブラッド、ダガーがAクラスだった。

「俺はSクラスで、ガロンがAだ」

 しかもニ人はクラス内の代表者らしい。この代表者は各クラス四人ずついて、その四人が騎士科の生徒のサポートをしてくれる。授業のことや寮のことだけではなく、休日の時には街を案内してくれたりと、サポートというよりお世話係みたいなものらしい。


 騎士学校には、もちろん女子生徒もいる。すでに、私とベルは夏季休暇にジャンヌ様の『各国の騎士科の女子学生をアニア国に招待&鍛練ツアー』で面識がある。

「ジョアン、ベル、久しぶりー」

「あっ、皆んな元気だった?」

 ゴールダー達と話していると、仲良くなった女子生徒達が声をかけてくれた。

「元気よ元気。ほらね?」

 そう言いながら、力こぶを見せてきたのは白虎人族のラグナ・ムーン侯爵令嬢。ティガー公爵夫人のご実家の分家だそうだ。

「もぉ、ラグナってば。そういうことしてるから脳筋令嬢なんて言われるのよ」

 ラグナをジト目で見ながら言うのは、豹人族のジュノ・スターズ伯爵令嬢。彼女は、ウィル様のバートン辺境伯家の分家。

「はいはい、言い合いしないしない。ジュノも言い方キツいから気をつけようね〜」

 ラグナとジュノを上手く纏めるのは、兎人族のナッティ。彼女は平民だけど強脚を生かした戦い方を得意とする、バックス商会のラビィーちゃんの従姉。

 ちなみに、ラグナとジュノがAクラスでナッちゃんことナッティがBクラスだった。


 歓迎パーティーが終わると、騎士科の生徒が先に寮に戻った。騎士学校の生徒は、後片付けをしなければならないとのこと。

 騎士学校の寮は、獣人国の寮だけあって騎士科寮より部屋もベッドも大きい。しかも全個室、シャワー、トイレ付きだ。理由としては、獣人の種族によって生活基準や生態が違うからだそうだ。

***第1巻、絶賛販売中!第2巻も刊行決定***

巻末SS、電子書籍用SS、書泉様用SSとあります。どれも書き下ろしです。気になる方はぜひ!


詳しくは、活動報告を見て下さい!

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