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コミカライズ連載中【WEB版】享年82歳の異世界転生!?〜ハズレ属性でも気にしない、スキルだけで無双します〜《第11回ネット小説大賞 金賞受賞》  作者: ラクシュミー


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525.修学旅行② ランペイル領

第一巻、本日発売!!

書籍版は、web版+加筆&特典SSもありです。


詳細は、活動報告に。

 バンッ!!

「たっだいまー!」

「「ウワッ!!」」

 ガシャガシャーン

 いつも通りに挨拶をすると厨房にいたベンさんとケンさんが、後片付けをしていたようで手にしていた調理器具を床に落とした。

「あっ、ごめん……」

「久々すぎて忘れてたわ。……えーっと、おかえりジョアンちゃん」

「ベル様もいらっしゃい。お久しぶりですね」

「ふふふ、お邪魔してます。皆さんも元気そうで」


「ベンさん、ベンさん。どう? メロディちゃん可愛い?」

「そりゃあもう! 可愛いすぎて可愛いすぎて……あー仕事したくない。会いたいよ〜」

 ベンとサラには、年明けに産まれた第一子のメロディちゃんがいる。だから今、サラは育休中で実家に戻っている。とは言っても、私は月一で会いに行っている。育児を頑張るサラの所に、子供を溺愛するも中々会えないベンを転移で連れて行きベンが子守り中にお茶をしに行っているのだ。前世で私が育児ノイローゼにならない為に、旦那がしてくれたことをしてるだけだけど。


「今夜の夕食のカレーですけど、本当に騎士科の皆さんで作るんですか?」

「うん。だって一応、修学旅行中だからね。私としては帰省みたいな感じだけど」

「私もいつものように遊びに来ている感じだわ」

「あー確かに。大量のご飯と辺境伯家からの差し入れとしてトッピングは準備してますんで」

「えっ!? そうなの? それは嬉しい」

「皆んな喜びそうね」

 騎士科は、将来野営をする機会が多い職につく者が多い為に国内では極力自炊だ。ランペイル領に来るまでの野営も、もちろん騎士科で作った。食材の肉などはその場で調達する為に、昨日はホーンラビットの煮込みだった。ブライアン先生が言うには、もしもの事を考えて材料はマジックバッグに入れて持って来ているそうだけど今のところ出番はない。


*****


 16刻から演習場の片隅で夕食の準備が始まる。調理をするのは職場体験で組んだチームごとだ。周りから私とベルが一緒にいるのは狡いとクレームが先生達にあったらしいが「じゃあテストで良い点を取って同じチームになれば良い」と言い切られて、誰も何も言わなくなったらしい。


 いや、皆んな頑張ろうぜ!

 諦めたらそこで試合終了ですよー!!


 演習場にカレーの良い匂いが漂う頃、全員のカレーが出来上がった。材料の野菜とカレールーは皆んな統一だが、それ以外に関してはここまで来る間に皆んなで調達したものになる。ちなみにホーンラビットの兎肉カレーもあれば、オークの豚肉カレー、中には何も獲れず野菜カレーのところもある。

「で、騎士科実力ナンバーワンのカレーは何だ?」

 見回りの先生達が、私達チームの周りに集まった。その後ろにはAクラスのメンバーも野次馬としている。

「ウチのチームは、コカトリスカレーですよ」

「「「「おぉー」」」」

「「「「「「「「「「マジかぁー!?」」」」」」」」」」

 そう、ウチのチームは昨日の自由時間に野営地の近くの森で獲ったコカトリスのチキンカレー。できることならジェットブルあたり出てきてもらって、牛肉カレーにしたかった。

 厨房からご飯とトッピングが届けられ、食べ始めるとカレーと大量のご飯、トッピングはすぐになくなった。その後は、就寝時間まで自由行動となるので、皆んな思い思いに過ごした。


 翌日は、午前中いっぱい私兵団の鍛錬に参加。ランチは、チーム料理人が作ってくれた肉うどんとおにぎり食べ放題。一番人気は、唐揚げおにぎり。

 午後からは自由時間となったので、いつものメンバーでジェネラルに繰り出した。あれだけおにぎりを食べていたにも関わらず、ブラッドとダガーはランペイルドックが食べたいということでジョウ商会に向かった。

 カランカラーン。

「「「いらっしゃいませ〜」」」

「あら、ジョアン様おかえりなさい。久しぶりですね」

「皆んな元気だった?」

「元気ですよ。修学旅行ですって?」

「そうなの。明日、ファンタズモに向かってそこから東の国経由でアニア国にね」


 私とベル、カリムはスイーツを食べ、他のメンバーはランペイルドックやらナポリタンパン、肉まんを食べていた。

「なんでさっきまであんなに食べていたのに食えるんだ?」

「そう言うカリムもそれで何個目よ」

「ん? ティラミス、ゼリー、プリン、シフォンケーキのまだ四つだぞ」

「いや、充分でしょう」

「いやいや、あと善哉とロールケーキも食べないと」

 甘党のカリムは結局ジョウ商会のスイーツを全て網羅していた。


 その日の夜は、私兵団が見回りの際に獲ってきたオークキングとジェットブルのバーベキュー。私兵団とは寮の中や鍛錬で打ち解けたようで、一緒に肉を焼いたり笑いながら食べたりしていた。クラスメイトの中には、本気で私兵団の入団希望者もいるようで夕食の後の自由時間に談話室で進路説明会のような状況になっていたと翌日ブライアン先生に聞いた。



初めての書籍発売!!

ネトコン11で大賞受賞して、自分の生活が一変しました。それから書籍化の為に、慣れないこと頑張りましたよ(笑)

ぜひ、その集大成を手に取って欲しい〜!

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