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コミカライズ連載中【WEB版】享年82歳の異世界転生!?〜ハズレ属性でも気にしない、スキルだけで無双します〜《第11回ネット小説大賞 金賞受賞》  作者: ラクシュミー


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515.班分けのくじ引き

 第二騎士団の団長は、我がランペイル私兵団の団員エリーさんの実弟だった。確かによく見たら目元など似ているところがある。そして、そのエリーさんから私だけではなく長期休みに私兵団の鍛練に参加するベル達のことも聞いていたそうだ。


「ガッハッハハハ。そう固くなるな。兄からは、騎士科の学年トップになるだけある真面目で心意気だけでなく気力、体力もある子達だと言うことだ。それに、あのスパルタンレースでも良い成績を残していることは知っているしな。まぁ、それもあっての職業体験だろう? だから色々と期待している。あとは、コイツらから聞いてくれ。ジーン、エリック頼んだぞ」

「「はっ」」


 ジーン兄様とエリック様から案内されて、執務室を出ると兵舎の食堂へと向かった。


「あー、じゃあ……明日からの職業体験について説明する。質問に関しては後で受け付け……ジョー、お前笑ってんじゃねーよ」

「いや、だってジーン兄様が仕事してるなぁと思って」

「当たり前だろうが! ったく、後はエリック頼んだ」

「はーっ!? ジーン、お前なぁ〜。……えーっと、とりあえず君たちは明日から三人の班長の下についてもらう。君たちは八人いるから、二、三、三に分かれるな。組み分けは、公平にくじ引きとする」


 エリック様が取り出した袋の中には、A〜Cの書いた紙が入っているらしい。結果、Aはエド、ベル、ダガー、Bは私とリキ、Cはカリム、ソウヤ、ブラッドとなった。

 既に班長三人は引いているらしいが、誰がどれを引いたのかはジーン兄様たちも知らないらしい。この後、各チーム毎に指定された場所に行ってわかる仕組みになっているそうだ。仕事内容としては、鍛練や一泊予定の遠征もあるそうだ。


「じゃあ、俺たちは演習場だから」

「うん。じゃあ、また後でねー」


 私とリキのBチーム以外は騎士団の練習場に、私達はそのまま食堂で待つことになった。


「おっ、ジョアンちゃんとリキか。これは当たりじゃね?」

「ヘイデンさん」「ヘイデン兄」


 しばらくすると小走りでやって来たヘイデンさん。他の団員は後から来るそうだ。ヘイデンさんと世間話をしながら待っていると、残りの団員が食堂へ入って来た。


「「おはようございます」」

「おはよう。今日から君たちが配属する第三班の班長のカズール・リバークスだ。……まぁ、今更挨拶は必要ないかも知れないが一応な。右からーー」

「はいはい、俺ね! 俺はヘイデン。20歳、絶賛彼女募集中〜! よろしく」

「……コイツの後は嫌なんだよな。俺はシェルトン、同じく20歳。わからないことがあったら何でも質問してくれ」

「えっと、最後は僕っすね。マットです。一番年齢が下で19歳。騎士科寮では会ったことがあるけど、話すのは初めてだね」


 私とリキが自己紹介をした後は、明日からの仕事について説明された。今回は、王都の東側にある山の麓の村からの依頼でコボルトの駆除らしい。なんでもハイコボルトが目撃され、被害を受ける前に討伐して欲しいという。通常であれば、王都東の冒険者ギルドが対応する案件だが、成金で怠惰の王都東冒険者ギルド。更にいつも以上に冒険者達が新しいダンジョンに行ったこともあって、お鉢が回ってきたそうだ。通常であれば、冒険者が確認し魔獣の数などの報告が上がってから遠征するらしいが、今回はそれすらないそうで。念の為、宿泊しても良いように準備をしてくるようにということだった。

 ちなみにAのエド、ベル、ダガーはノア先輩の第一班で王城待機で演習場での鍛練。ただ待機中にも緊急性があれば出張ることもあるらしい。Cのカリム、ソウヤ、ブラッドはヴィーの第二班で先日私達が討伐した王都南の森へ状況確認らしい。巨大なアウルベアを討伐後の森の状況や村への調査らしく、討伐に関わったカリム達がいて助かるとヴィーが話してたそうだ。


 ーーー翌日、早朝。


「おっ、来たな。二人ともちゃんと準備してきたか?」

「「はい!」」

「あははは。そんなに気を張らなくていいぞ」

「そうそう。初対面じゃねーし。それより、ジョアンちゃんとリキがいるってことは食事面では期待して良いってことだよな?ラッキー!」


 シェルトンさんからは緊張しなくて良いと言われ、ヘイデンさんからは料理を期待されて私とリキは顔を見合わせて笑い頷くとヘイデンさん達が満面の笑みで笑いハイタッチしていた。同級生ということもあって仲良しだ。そして、しばらくするともう一人の同級生のカズール先輩とマットさんが馬車に乗ってやって来た。馬車は、乗り合い馬車でも使うようなホロ付きのタイプだったが、馬が通常の馬とは違っていた。馬車を引いていたのは、八本足の神馬で王国では第二騎士団のみが所有するスレイプニル。俊足なのも有名だが通常の馬では恐れる魔物も一蹴するぐらいの最も優れた馬であり軍馬であるが、気性が激しいこともあり扱えるのは今のところ第二騎士団だけらしい。

 王都の東側にある山の麓の村までは、乗り合い馬車では片道一日半かかるらしいが、スレイプニルだと一日ぐらいで到着するそうだ。



 

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