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コミカライズ連載中【WEB版】享年82歳の異世界転生!?〜ハズレ属性でも気にしない、スキルだけで無双します〜《第11回ネット小説大賞 金賞受賞》  作者: ラクシュミー


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509.スド村

ギルマスから説明された依頼は、王都の南に位置する森の魔獣の群れの駆除だという。魔獣の群れと言っても、その森で確認されているのはスライムやホーンラビット、ゴブリン、キラービー、コカトリスらしい。森に隣接している農家から害獣駆除としての依頼。

通常であればランクDぐらいの冒険者でも対応出来るのだが、以前、依頼を受けたランクDのパーティが群れの数が多すぎるのと、上位種の目撃から撤退を余儀なくされたことがあった。その後、別のパーティが他の依頼で森に行った時も、上位種の目撃情報が上がったそうだ。


「お前らは、パーティランクがCだろ?しかも、数が多いから討伐し放題だぞ。どうだ?」


私達は、一度顔を見合わせると頷きあった。それを見た、ギルマスはふぅ〜と安堵のため息をついていた。


「良かったです。農家さんの手前、早く処理しなければならない案件でしたから」

「他に受けるパーティいなかったの?」

「実はここ最近、ランクC以上のパーティの多くが新しく出来たダンジョンの方に行ってしまったので……」

「あー、何かそんな噂聞いたかも」

「確か、ツヴェルク国の手前の所だっけ?」

「はい。エッケの街です」


確かに冒険者としては、新しく出来たダンジョンには興味がある。もちろん私達も、だけど受けると言ったのに反古にするのは騎士道に反する。しかも、困っている農家さんがいるなら尚更。



*****



王都南の森に隣接する村まで、辻馬車で向かいそこから徒歩となる。一度、被害の受けている村人達に話を聞こうということになった。ちょうど通りがかった青年達に話を聞くと、討伐に来てくれたのなら村長の元へ案内してくれることになった。


「君達が討伐をやってくれるのか? 半月位前から畑に現れてな。追い払ってもまた来やがる。特に森側の畑がやられちまって困ってるんだ」

「以前も冒険者が来てくれたんだが、上位種がいたとかで早々に帰っちまって、それからは女、子供、年寄り達には畑の近くには行かせられなくなってな。だけど、俺たちだけだと畑仕事もままならねぇーしでな」

「それは、大変んすねぇ〜」

「俺たちも、どこまで出来るかわかりませんが頑張ります」

「ここだ。ちょっと待って、村長を呼んでくる」


青年の一人が村長の住まいであるらしい家に勝手に入って行くと、すぐに一人の男を連れて戻った。


「話は少し聞きました。わしはこのスド村の村長のノトスですじゃ。依頼した討伐の件とか……」


私達はそれぞれ自己紹介をし討伐すること、そして村の一角に野営することの許可を貰いたいことを告げた。すると、村長は空き家があるからそこを拠点にしてくれて構わないとのことで、私達はありがたく借りることにした。

その後、村長と青年達に別れを告げて森へと向かう。


「今日は、とりあえず様子見か?」

「だなぁ〜。ここからチームに分かれて3刻後に村の入り口で集合か?」

「あっ、何か夕飯になりそうなのあったら狩ってこようぜ」

「「「「「「「賛成!」」」」」」」


私達は道を外れて村を背に右へ、エド達は左側を捜索することにした。

気配を探りながら森の奥へと入って行く。森は、鳥が囀り、時折リスが出てきたりする、いたって普通の森だった。


「本当に群れが村の畑を襲撃したのか?しかもいろんな種類が?」

「確かに今のところ、そんな感じねぇな」

「でも、村の人達が嘘つくこともないでしょ?」


ソウヤの言うように、森には不穏な感じはない。

そのまま、1刻ほど歩いた頃ホーンラビットを見つけた。とは言っても5羽ほど。夕飯にしようと4人で四方から追い込み、さほど時間をかけずに終了した。それを土産に、村へと戻ると既にエド達は帰ってきていた。あちらのお土産は、コカトリス3羽。

貸してくれる空き家は、私達が森へ行っている間に村の女性達が掃除をしてくれていた。



《コカトリス》

ニワトリの頭部、竜の翼、長い蛇の尾、黄色い羽毛を持つ怪鳥。

吐息に猛毒を持ち、近寄った生き物を全て殺害、あるいは石に変えてしまうとされる。



コカトリスの肉は、扱い的に鶏肉と同じ。鶏肉よりも味が濃くて臭みが少ない。

ということで、皆んなのリクエストで唐揚げとなった。味はガーニックセウユ味と塩リモン味。それとベルが用意してくれた、タケシュートの炊き込みご飯のおにぎり。ちなみに、このタケシュートはジャイアントボアjr.が毎年、律儀にメテオを通じて差し入れてくれている。スープは、村の方に頂いたデーコンを使ったメソ汁をリキが作った。そしてデザートに出した、甘露芋の大学芋。




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