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コミカライズ連載中【WEB版】享年82歳の異世界転生!?〜ハズレ属性でも気にしない、スキルだけで無双します〜《第11回ネット小説大賞 金賞受賞》  作者: ラクシュミー


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507.酔っ払い

「うぅ〜。俺、まさか……近衛隊に体験でもっ……入れるなんて思わないっ……かったっす〜」

「うんうん。そうだな、平民は近衛隊になれないからな。良かったな」

「ゔぁい、よがっだでずぅ〜」


相変わらず泣き上戸のブラッドは、近衛隊の体験が嬉しかったようで泣きながら感想を言い、それをレオさんが優しく背中を撫でながら聞いていた。ブラッドの隣ではダガーが甲斐甲斐しく水を渡していた。


「きゃははは。飲んれます?リュークしゃーん」

「お、おう。飲んでる、飲んでる。ちょっ、ジョアンちゃん?もう少し離れようか?」

「またまた〜。はい、ろぉじょ〜。あー、私の酌れは飲めないんれすかぁ〜」

「あー、溢れる溢れる。それと、マジでちょっと離れようか?」

「なんれれすか〜?私のこと嫌いれすか〜?」

「い、いや、俺的には嬉しいけど、そのアランから殺されたくないし……。お、おい、アラン。これは不可抗力だ!!俺の足を凍らせようとするのは止めろ!」

「きゃはははは」


私はリュークさんとアラン兄様の間で楽しく飲んでいた……私的には。


「ジョアン、お前何飲んでる?」

「えっと〜。さっきまれは〜エールとかぁ〜カクテル〜。今はねぇ〜、火酒らよぉ〜。アラン兄ぃも飲む〜?」

「もう、お前は飲むな」

「あー、私のらよ〜。こらー、アランドルフ〜返しぇ〜」

「……クッ。かなりの度数だな」

「あー、私の飲んら〜。リュークしゃん、アラン兄ぃが〜」

「えっ!?柔らか!抱きつかれるのは役得。……あっ、いや、お、おいアラン、ま、待て、俺は冤罪だ」

「すぅ〜」

「ちょっ、ジョアンちゃん!?俺を抱きしめたまま寝るの!?誘われてる?……嘘、嘘だって、アラン!!ナイフを下ろせ」


それを見ていたベル達は……

「あー、やっぱりジョアンには火酒はダメなのよ」

「「「リキー?」」」

「俺ー!?いや、だって親父がいい酒入ったって言うから」

「ジョアンちゃん、絡み酒なのかー。可愛いけど、近寄ったらアラン先輩に殺されるよな〜」

「チャッター先輩、止めといた方が良いっす」

「だよな〜」



ーー翌日。


二日酔いもなく、記憶もなく清々しい朝を迎えた私が起きた所は騎士寮ではなく、何故かアラン兄様の家。そうロンゲスト家だった。それもアラン兄様の部屋で、私の横にはアラン兄様のシャツが……。しかも服もいつの間にか着替えられているし……。サァーと青くなったけど、とりあえずディメンションルームでシャワーと着替えを手早く済ませると、勝手知ったるロンゲスト家の食堂へと向かった。


「……おはようございます」

「あら?ジョアンちゃん、具合はどうかしら?」

「よぉ、酔っ払い」

「でも、酔っ払いのジョアンちゃんも可愛いかったよ」


食堂にはジュリー叔母様とギル叔父様、そしてアラン兄様がいた。侍女さんが用意してくれた朝食食べて、そのあとお茶をしながら昨夜の失態を聞いた。それを聞いた私は、穴があったら入りたい気分になったのは致し方なく……。


「アラン兄様、本当にごめんなさい」

「はぁ〜、カリム達が言うには、火酒を飲むとタチが悪くなるらしいな。身内のいない場所での火酒は禁止な」

「はい……」


どうやらカリム達がジェネラルに来た時に、私が酔っ払ってリキに絡んだ事をアラン兄様に教えてしまったらしい。確かに悪酔いするのは、火酒が原因なのは間違いないかも知れない。前世は、ウイスキーだったからそれは避けていたのに……。


「あのぉ、私がアラン兄様の部屋にいたのは……」

「ん?ここで言わせるのか?俺は別に良いが?」

「っ!!」

「こら!アラン、ジョアンちゃんを揶揄わないの!大丈夫よ、何もなかったわ。ただ、ジョアンちゃんがアランの服を掴んで離れなくて一緒にいるって言うもんだから、アランがシャツを脱いでアランのベッドに寝かせておいただけの話よ。ジョアンちゃんの着替えは侍女達よ」

「……そんなことが。アラン兄様、ごめんなさい!」

「ったく、俺だから良かったものの。あっ、リュークにも謝れよ」

「私、リュークさんにも絡んだの?」

「あー、それも記憶ないのか?」

「はい……。めんぼくない」

「まぁリュークには、今度何か差し入れ作ればいい」



その後、騎士寮に戻るとベル達がちょうどテラスにいたのでみんなの元に行き……


「大変、ご迷惑をお掛けして申し訳ございません」


私の土下座にみんなが若干引いていたが、何とか許してもらい昨夜の事を聞いてみた。するとカリムが見るか?と聞くのでみんなで首を傾げると、なんと昨夜の様子を録画してると言う。何で録画したのか聞くと「ジョアンとブラッドは、酔った時自分がどうなったのか知っておいた方が良いと思って」と。それを聞いた私とブラッド以外は「確かにな」と揃えて言う。

そして、みんなで昨日の飲み会を確認して見ていくうちに、私とブラッドの失態が明らかとなり、私とブラッドは顔を隠しみんなは爆笑していた。


「「大変申し訳ございません」」


今度は、ブラッドと共に土下座をしそのまま穴があったら入りたい私だった。







本年は多くの方に読んで頂き、ありがとうございました。

来年は、書籍化に向けてバタバタするのかなぁ?と思ってますが、頑張って更新出来たら良いなと思ってます。引き続き応援よろしくお願いします。


良いお年をお迎えください☆彡



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